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都市とデザインと : 滝内高志氏の作品ツアー1

4/29。18時に代々木駅前で藁科さんと待ち合わせてCONFORT誌『伝説のインテリアデザイン』取材のための物件下見。

最初に行ったのは居酒屋『きっしょう』。初めて行く店。メニューを開くと肴の品揃えに目を奪われる。北は北海道・東北系から南は沖縄系まで。どれもこれも旨い。にしん切り込み最高。他にかすべ、馬刺、タン塩焼、たぬき豆腐、サラダなどなどをいただく。今度はたてがみ、島らっきょう、それからご飯系も食べてみたい。酒と焼酎も渋いセレクトだったような(長丁場なのでここではビールとウーロン茶しか飲まなかった)。途中でフォトグラファーの梶原敏英さんも合流。

で、インテリアデザインの話し。これが予想以上の素晴らしさだった。事前にクリエーターズチャンネルにある写真を見て「わりとプレーンな左官メインのインテリアかな?」と思ってたんだけど、実はこの土壁の表面には長さ20、30cmくらいの真鍮の角棒がたくさん埋め込まれている。これが鋭角なスポットライトに照らされてキラキラ輝くのだ。バーカウンターと大テーブルのトップを覆う素材も真鍮で、腰の部分は土。異素材の対比、そして重厚な素材に与えられたシャープなフォルム。コントラストの激しさが否応無しに際立つ。こりゃクールだぜ。

オープンしたのは1987年。座布団が南国土産調だったり、熱帯魚の水槽が置かれていたり、と、少しばかり様子の変わったところも無くはない。でもそんなささやかなカスタマイズなんて笑い飛ばせるくらいの迫力がこの店にはある。17年を経た居酒屋とはとても思えないグッドコンディション。きっと大事に使ってらっしゃるんだろうなあ。いい店です。店名ロゴは坂本龍一氏の書、と言うのはここだけの噂話ってことで。

きっしょう / 東京都渋谷区代々木1-58-7-2F / t.03-3370-6118
17:30-23:00(木・金-2:00) / 日休

タクシーで神宮前に移動。外苑西通り沿いのビルB1Fにある『竈』へ。創作江戸料理を看板メニューに掲げる和食のお店。ここは何度も行ったことがあるんだけど、ここ2年くらい行かない間に家具がちょっと変わったとの情報があったので様子をうかがってみることにした。

『きっしょう』で思った以上に食べてしまったので、竹の子の刺身、そら豆、春キャベツのざく盛りなど軽めのものをオーダー。もうりょう鍋(大根とごぼうと鶏肉をあっさり出汁で煮た小鍋)は以前と比べると味付けが若干濃くなったがやはり美味しい。ご飯系とデザートも頼みたかったけどもうお腹いっぱい。ドリンクは加那のロックとジャスミン茶(ソフトドリンクが前よりも増えたような?)。

で、インテリアデザインの話し。以前はちゃぶ台で食事する形式だったのが、今はテーブルが置かれるようになっていた。でもベンチや小椅子は以前と変わらずものすごく低いまま。壁一面に墨絵がディスプレイされていたり、個室の壁に木が貼られていたり、などの変更もあったけど、空間の構成自体には全く変更は無い。アルミ貼の床も、客席中央に置かれた瓶の大きな生け込みもそのまま。食事しながら眺める店内の様子はほとんど変わらない。

何より嬉しかったのは全く以前通りの丁寧な接客。良かった。『竈』はまだまだ健在だ。DJブースのある和食店、と言うスタイルでもう10年め。もはやここは東京の名店のひとつと言っていいはずだ。

/ 東京都渋谷区神宮前2-9-11-B1F / t.03-3478-4956

 19:00-4:00(祝-0:00) / 日休

そんなわけで、次のエントリーに続く。

2004年05月01日 09:50 | trackbacks (0) | comments (0)
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