6/27と28は『simpatica』のプレオープンイベント、と言うか、関係者を招いて実際のオペレーションを練習してみる日。私たちは28日に参加。
本当は早めに着いて工事関係者で反省会を、と言うことになってたんだけど、なんと、すっかり寝過ごしてしまった。がーん。『simpatica』に着いたのは予定時刻の1時間過ぎ。お待たせしてしまった丹青TDCの皆さんにご挨拶して、反省会はまた後日、と言うことにしていただく。恐縮至極です。。。
それから20時まで喫茶店と書店で時間調整。『東京五つ星の手みやげ』(岸朝子監修)と『東京人』7月号(特集:東京笑いの系譜/エノケンからSMAPまで)を購入。で、たまプラーザの駅でオシモトさんとsamohungの皆さんを出迎えて『simpatica』に戻る。
店内の巨大黒板にはワインリストがずらり。バーカウンターに埋め込まれたデリケースにはカラフルな料理が並べられている。そして客席に人が入った状態を見て、初めてやっと完成したな、と思う。
練習のお役に立たなくてはならないので、オシモトさんご一行に内外装デザインの解説をしつつ、ドリンクやフードをガンガン注文(今日は無料!)。ハモンセラーノ、エンパナディージャ、モロッコ風豚肉の串焼き、いか墨の薄焼きパン、などなどなど。手間のかかった品をスクエアなプレートにシンプルに盛りつけた料理はどれもお世辞抜きに旨い。ワインの進む味付け。
さらにいわしのマリネ、オリーブの盛り合わせ、ピクルス、チーズなどのおつまみ系フードを追加注文して0時近くまで談笑。
皆さんに気に入ってもらえた様子で池田さんも私たちも一安心。あとは30日のオープンを待つばかり。
6/26。コンランショップで『simpatica』用に取り寄せをお願いしていたカードホルダーを受け取ってからたまプラーザへ。20時頃に『simpatica』に着くと、勅使川原さんが私たちを待って下さっていた。
この日の作業でほぼ全ての残工事が片付いた。一番気になっていた天井の目地の仕上がりも無事改善。ここに来てようやく空間全体が一気にバシっとまとまった気がした。客用チェアのうちの一台を職人さんが現場作業に使ってしまった様子で、座面がコーキングと塗料で汚れてしまっていたのでレザーの張り替えをお願いして、これにて一先ず内外装工事完了。22時過ぎに勅使川原さんと握手で別れて、私たちは備品の片付けと拭き掃除の仕上。
この日、ディスプレイ台に申明銀さんのプードル(マルチプル)を置かせていただいた。これを置くことは最後の最後に思いついたんだけど、この店のアクセントとして上手くハマってくれそうだ。
6/25。朝方まで仕事してたおかげで日中は丸つぶれ。夕方になって、買い込んだ備品を届けに『simpatica』へ。店内はようやくかなり片付いて、厨房では27、28日のプレオープンに向けて仕込み作業が進行中。
上の写真右の女性が『simpatica』のシェフ・三好さん。真ん中のカメラ目線の彼は誰だっけか?
23日に確認できなかった看板の工事はほぼ問題無く完了していた。ロゴデザインはもちろんオシモトユウジさん。今回はトイレの表示までデザインしていただきました。
最終的な残工事項目を洗い出したりBGMの配線をしたりしているうちにあっと言う間に時間は過ぎて、21時くらいにオーナー・池田さんのお知り合いが何人かやって来た。そして池田さんが皆さんにドリンクを出してバーのシミュレーション。ちょうど居合わせた私たちも何杯かご馳走になった。ラ・ヒターナ(シェリー)は初めて飲んだんだけど、実にきりっとしていて旨い。おつまみにいただいたチーズやチョリソ(これがイベリコ種の豚肉を使ったもので食感&風味最高)もバッチリ。スタンディングカウンターの居心地の良さも実感できて満足(それはデザインよりもカウンターの中に立つ池田さんの人柄に寄る部分が大きい)。結局終電近くまで和んでしまった。
『simpatica』、ホントにいい店になりそうだ。何分、口コミに頼らざるを得ない住宅街・たまプラーザという場所柄立ち上がりには時間がかかるだろうけど、流行って欲しいと心から思う。
6/24。『simpatica』のトイレに飾るグラフィックアート(オシモトユウジさん作)を出力してもらうために午後過ぎから青山へ。キャンバス地っぽいクロスにプリントしたかったので、その辺の作例がホームページに載っていたVANFUに行ってみた。しかし最初に応対してくれた人があまりにもぶっきらぼうかつ無知だったのでいきなり不安になる。幸い2番目に応対してくれた人はとてもしっかりしていて、その手のプリントはペインティング作品の複製とかに使うものなんです、と教えてくれた。あらま、そうでしたか。イメージに近いプリントの方法を教えてもらったんだけど、青山店ではサンプルを見ることが出来ないとのことだったので保留。続いてリスマチックに行ってみた。ここはいつもながら素晴らしい応対。仕上がりまで一人の担当の方が面倒見てくれそうだったので安心。しかもグラフィックデータのクロスへのプリントから特注サイズの木枠へ張り込みまでやってくれるとのことだったので即発注。30日の正式オープン日にはなんとか間に合うかも。良かった。
そして渋谷の東急ハンズでまたまた『simpatica』関連備品の買い出し。コンパクトかつデザイン的にもなんとか許せるほうき&ちりとりセットなどをゲット。気づけば例によってこの日も朝から何も食べていなかったので急激にパワーダウン。その辺で何か食べようよ、と言うことで、東急本店近くの有名スペイン料理店『サン・イシドロ』に視察がてら行ってみた。こぢんまりとした2フロアの店内はお客さんで一杯。ラッキーなことにちょうどいいタイミングで2人組のお客さんが出るところ。店主・おおつきちひろ氏と思しき方に2F席へ案内していただいた。で、一気に食いまくり。どれも旨い。特に生ハムとチーズの盛り合わせの中にあったかえでの葉っぱに包まれたブルーチーズ、土鍋で炒めたマッシュルームは最高。ご飯に適度な芯の残ったいか墨のパエリヤは今まで食べたパエリヤの中でも一番美味しかったかも。常温で供されるスペイン家庭料理の王者・オムレツも印象的。2Fからだと追加注文がし辛いことを除けば言うこと無しのいいお店だった。今度はガスパチョと赤ピーマンの詰めものが食べてみたいなあ。
サン・イシドロ/東京都渋谷区宇田川町34-6/03-3780-3146
18:00-22:20LO(日祝17:00-21:20LO)/不定休
で、帰って仕事。
6/23。午後過ぎに『simpatica』現場へ。やっとインテリアの工事が片付いたと思ったら、今度は厨房&運営資材がわんさかやって来て、現場はまたしても修羅場状態になっていた。
下の写真左はハモン・セラーノ(スペイン産生ハム)。まだラップされてるけど、すでに存在感抜群。ワインのおつまみに最高なんだこれが。
そしてこの日は看板の取付工事。店に看板が付くとなんだかホッとする。ホントは下の写真右以外にもかわいい看板が2種類あるんだけど、時間がなくて工事が終わるまで立ち会うことが出来なかった。後日一揃いでお見せします。
オフィスに戻ってしばらくした頃に野井成正さんが到着。love the lifeで製作させていただいた野井さんのオフィシャルホームページ(トップページのFlashデザインはrin君)についての打ち合せ、のはずだったんだけど、ほとんど近況報告、と言う感じで細かな話しは一切無し。出来については果たして気に入って下さっているのだろうか(恐くて聞けない)?
それから自由が丘にタクシーで移動して『勇山亭』へ。ソイ刺最高。南海ホークスと近鉄バッファローズのこととか、岡山伸也氏(野井さんよりさらに上の世代の大阪のインテリアデザインマイスター)のこととか、大学や専門学校での講義のこととか、落語のこととか、円山応挙の襖絵をバイクをかっとばして見に行かれたこととか、デザインに関係のあることも無いことも含めて4時間くらい談笑。こういう何気ない会話の中にこそ、野井さんのデザインに対する厳しさをはっきり感じ取ることができる。
枝雀師匠の生前のエピソードなどをからめながら、野井さんは「落語と言うのは生き様ですな」とおっしゃった。私たちが先日談志師匠の落語を見て書いた感想と、ほとんど言葉だったのが嬉しかった。とは言え、感じ方の深みは全く違うんだろうなあ。
作品を生き様そのものだと言えるインテリアデザイナーはおそらく一握りに満たないだろう。野井さんは間違いなくその一人だ。そのことを伝えたかったけど、あまりにおこがましい気がして止めた。
ホームページの方は、シンプルで見やすい、と、評判は概ね上々とのこと。良かった。。。
6/20。丹青TDC社からオーナーの池田さんへの『simpatica』現場の引き渡し。
まだ看板の取付をはじめ未完成なところはけっこう残ってるんだけど、ひとまず全体をクリーニングしてキッチンや家具を使える状況に。しばらくの間は残工事と店の運営シミュレーションとが同時進行する。池田さんと丹青TDC営業の中村さんはいろいろと書類のやりとり。私たちは勅使川原さんと残工事項目のチェック。
そんなこんなで夕方近くまで現場に居て、それから渋谷へ移動。セルリアンタワーの『in Touch』で牧かほりさんの展覧会を見た後でハンズに移動。買い出しの続きを敢行。閉店間際までねばって疲れ果てたので『ヴォルール・ドゥ・フルール』でお茶。フルール・グラッセと水出しの冷たいミルクティー。旨い。で、少し元気が出たので新宿ルミネの無印良品(ここは22時までやっている)へ。シンプルなパッケージのトイレ用消臭剤をついに発見。これなら『simpatica』のトイレに置いといてもなんとかOKだろう。
連日の疲労がピークに達してもうぐったりな状態で帰宅。それでもがんばって夕食を作ろうと思って近所のコンビニで豆腐を買ったら、賞味期限ギリギリのお弁当やおにぎりをどっさりいただいた。感謝しつつ食べて寝ようと思ったらアメリカGPの放送時間。佐藤琢磨選手、本当におめでとう。しかしBARホンダのピット戦略は相変わらず理解に苦しむなあ。
21日は台風。雨と風の音がとても気持ち良くて、一日中寝てしまいました。ごめんなさい。
6/19。『simpatica』現場にチェアとテーブルとベンチが到着。
特注のベンチは黒いビニールレザー張。壁と床に固定。固めのクッションと直立気味の背。どちらもイメージ通りで満足。テーブルは天板をナラ集成材で特注。脚は既製品。チェアは既製品をベースにレザーをベンチとお揃いにしてフレームはオリーブブラックの指定色にペイントしてもらった。さらに背にスチール製のピンをグサっと。これで雰囲気は完全に特別あつらえになった。ピンを工場じゃなくて現場で取付けてるのを見てちょっとハラハラしたけど、仕上がりは完璧。高野さんお疲れさまでした。
大きな作業はかなり片付いて、養生が剥がれ、インテリアはかなり完成形に近づいた。黒いピンのモチーフがあちこちにしつこく繰り返されている。どっちを向いてもまるまるのグサグサ。オリジナリティは抜群だ。見たこと無いよこんなの。思わずにんまり。
しかし昼間に見ると天井の目地の仕上がりのラフさと仮釘の跡がかなり目立つ。うーん、これはなんとかならないか。対処の方法について勅使川原さんと相談。
そしてこの日は午後から池田さんご夫妻と備品買い出し。たくさんの荷物を車のトランクに詰め込みつつ都内を移動。22時前に解散。
『simpatica』の工事追い込みでバッタバタの毎日。
下の写真は6/17の現場の状況。
壁のシルバー塗装は結局ほとんどやり直すことになって、そこかしこに養生シートが貼られている。図面を何度も変更してるうちにレジがバーカウンターの中に微妙に収まり切らなくなっていたことが発覚して、ちょいと現場加工が必要になった。照明の取付はほぼ完了している。
トイレもほぼ完成していたけど、荷物を掛けるためのフックの位置を修正してもらったり、エアコン吹き出し口が無かったので設置をお願いしたり、紙巻器がイメージと違ったので交換してもらうことにしたり(余った紙巻器はウチで買い取り)。
そしてこの日の大仕事は厨房機器の設置。キッチン内部のコンセントの位置調整がうまく行っていなかったり、電子レンジ台のサイズが違っていたり、と言った些細な問題はあったけど概ね問題無く完了。
そして6/18はシルバーの壁の再塗装。夕方に確認しに行くと、完璧とは行かないまでも十分許容できるくらいの仕上がりにはなった。
この日は昼間に保健所のチェックがあった。横浜市の保健所には『fit』の時にかなりの迷惑を被ったことがある。今回もすでに池田さんが事前に保健所へ図面を見せに行った時に「キッチンの天井を明るい色にしろ」とか、「バーカウンターの天板が黒いのは良くない」とか、衛生面にはほとんど無関係としか思えないようなことを言われ、結局バーカウンターはオリーブブラックのままにしたけどキッチンの天井は渋々白に変更している。
で、この日は「バーカウンターの上の間接照明にホコリが溜まりそうだからなんとかしろ」とのこと。その上「バーカウンターの上の天井も白くしろ」なんてことも言ってたらしい。その辺にあるスケルトン天井の飲食店なんかと比べると断然清潔な作りの店だと思うんですが。常日頃こうした理にかなわない上に一貫性を欠く思いつきの対応ばっかしてるからあなた方は世間にナメられるのだ、と言ってあげたいが、そんなことをしてもヒステリーを誘発するだけだ。その場に居なくて正解だった(居たらキレてそう)。とりあえず営業許可はもらったので一安心。
皆さんも横浜市の保健所には気をつけましょう。
6/15。14時半に青山の『森の壁』現場へ。まだまだ間仕切り家具製作の真っ最中。
持って来たカラーサンプルを拡げてクライアントと少し打ち合わせ。1時間弱でサクっと終了。
そしてたまプラーザに移動。『simpatica』の現場へ。
天井にナラの突板がグリッド状に貼られて、特注のペンダントライトの取付が一部完了。客席部分の壁のコートフックとカウンターバックの壁の装飾金物も取付が終わっていた。ようやく空間が引き締まって来た、と言うか、密度が高まって来た感じ。濃ゆい店になりそうだ。クライアントへの引き渡しまで残すところあと5日。
6/11。午前中に『森の壁』のカラーサンプルが到着。ブラウンのラワン染色が3種類、オフホワイトのPB(プラスターボード)+AEP(アクリルエマルジョンペイント)、それからオフホワイトのシナOP(油性ペイント)。さらに『simpatica』の食器の追加サンプルも到着。早く届いて良かった。すぐに池田さんに見せなくちゃ。
と言うわけで、15時前にたまプラーザの『simpatica』工事現場へ。壁面のシルバー塗装がほぼ塗り終わっている。
光沢感と落ち着きが同居した実にいい感じの仕上がりに満足。しかし若干下地の状態の悪いところがあったので、一部塗り直しをお願いした。壁面に対して間接照明を多用する予定なだけに、現時点で肉眼で確認できる表面の荒れがあるようではデザイン上致命傷になりかねない。ちゃんと直るかどうか心配だ。食器サンプルは勅使川原さんに預けておくことに。
それからすぐに青山の『森の壁』現場へ。
今回使用した断熱+防音材は木ごころ・飛澤さんから教えてもらったセルロースファイバー(上の写真右上)。高性能かつ新聞紙のリサイクルの優れもの。さらにこの上に防音フローリングを貼った。防音フローリングと言うのはろくな見た目のものが無いので使いたくなかったんだけど、階下の人が少々神経質なだけに重装備にせざるを得なかった。壁や天井の下地組はほぼ終了。壁や家具の中に隠蔽するエアコン配管もすでに完了。
現場では木ごころ・渡辺さんが間仕切家具を製作中。この物件は間仕切りと言う間仕切りがほとんど作り付け家具。今後は細かな作業が延々と続く。木ごころさん、よろしくお願いします。
そしてタクシーで渋谷の東急ハンズへ。『simpatica』関係備品の買い出し。自宅用のタッパーも購入しようと思ったんだけど、ピンと来るのが見つからなくて渋谷東急プラザの『台所屋雑貨店』へ。工房アイザワのステンレス製目盛付角容器(ポリエチレン蓋)をいくつか購入。下の写真はその店内で撮ったもの。おたま以外にもやかんとかざるとかがいっぱい天井にぶら下がってて楽しい。
めずらしく時間が早かったので、ついでに東横のれん街の『DEAN&DELUCA』に寄ってみる。日本のお店は山本宇一さんのプロデュースとあってさすがに良く出来ている。購買意欲そそりまくり。同時に思ったのは、カフェブーム以降の東京的デリ&カフェ系空間デザインはここに極まったな、と言うこと。これ以上の完成度やバリエーションを求めても、もはや意味は無いだろう。
多摩川に戻ってオフィスでひと休みしてから『田園』で焼肉。今日の豚トロは旨かった。帰って少し仕事して寝る。
第十一問
後藤 デザイナーであることの愉びを何と心得る?
仲條 外野フライをワザとはずしてホームで刺す愉び。
仲條のフジのヤマイ(著:仲條正義/編:後藤繁雄/リトル・モア)より。
6/9。オフィスで作業の一日。19時過ぎに勅使川原さんが『simpatica』用の黒板塗装のサンプルを持って来てくれた。
『simpatica』ではシルバーとともに黒に近い濃いパープル(オリーブブラックと呼んでいる)をインテリアの塗装面にたくさん使う。で、店内にはでっかい黒板があるんだけど、できればそこも普通の黒い塗装じゃなくてオリーブブラックにして違和感の無いものにしたかった。ところが、どうも黒板用の塗料というのはけっこう特殊なものらしい。塗料メーカーでは黒と緑しか作っていなくて(海外には赤、青、黄もある)、調色は一切やってもらえない。なので、塗装屋さんに無理を言って、既成の黒板塗料に別の塗料を混ぜて調色したものをいくつか作ってもらって実験。チョークでサンプルに文字を書いたり消したり。幸い予想以上にイメージに近い色が出て、しかも黒板としての使い勝手も良好な手法が見つかった。おおー、素晴らしい!作ってもらった甲斐があったよー。
そんなこんなで1時間ほど打ち合せ。そのあとはまたひたすらデスクワーク。疲れたのでそろそろ寝ます。
6/6,7はオフィスで図面作業。6/8は17時過ぎにたまプラーザの『simpatica』現場へ。
エントランスに三枚引のアルミサッシが取り付けられて、床の下地がほぼ完成。アルミサッシの引手、トイレのミラー、収納家具周りのディテールなどについて勅使川原さんと打ち合せ。
それから田園調布に戻って、ちょこっと整体に寄ってから帰宅。20時過ぎに『simpatica』クライアントの池田さんが車に食器サンプルを積んで到着。テーブルの上に全種類を並べてイメージを確認。ラインナップを最終決定。どれも既製品とは言え、なかなか面白い感じになりそうだ。
打ち合せ後、D&DEPARTMENTでお茶。ショップの方にホウトク60シリーズが並んでいたのでチェアの座り心地などをチェック。やすらぎ2型の方がやすらぎ5型よりも断然座り心地がいいっす。GマークのTシャツが面白かったのでネタとして購入。
で、0時過ぎに解散。帰って『simpatica』のグラフィックデザインを依頼中のオシモトさんへ、リーフレットの詳細についてご相談のメール。などなど少し仕事してから寝る。なんだか疲れが溜まって来た。
6/5。商業調査のヒトに起こされて、そのまま午前中から仕事。15時過ぎに青山の『森の壁』現場へ。マンション一室の全面リノベ。5/31に既存のインテリアがほとんど全てぶっ壊されて、現在新たに下地組の真っ最中。こちらは『simpatica』と違って木軸なので、現場はまるで川俣正な感じ。
すでに空間のボリュームバランスや動線については想像がつく状態。劇的に住みやすい部屋になることは間違いないな、と確信が湧いて、なんだかわくわくして来た。リノベーションのプロジェクトは工事中が一番楽しい。木ごころ・飛澤さんと渡辺さん、そして電気屋さんと細かな納まりについて打ち合せ。
6/4。例によって前日からずーっと図面描き。気がつくと昼過ぎ。慌てて電車に乗って横浜市営地下鉄の蒔田駅近くにある『横浜ステンドグラス工房』へ。『simpatica』の特注食器についての打ち合せ。今回はまだちゃんとお願いできるかどうか分からないんだけど、大村さんと丸山さんから勉強になるお話をたくさんお伺いすることが出来た。感謝です。
それからたまプラーザの『simpatica』現場へ。
先日見たLGSの上にPB(プラスターボード/石膏ボード)が貼られ、床の下地も出来上がりつつある。そしてこの期に及んで照明の位置を変更したり、間仕切り造作の補強工事を追加したり。今回はデザイン的にいろいろとチャレンジが多くて、作りながらじゃないと分からない部分が多いのだ。ごめんよ勅使川原さん。
で、近所の串揚げ屋さんで食事して帰宅。いろいろ宿題はあるんだけど、とりあえず寝ます。すみません。
私は「プラクティカル(実用的なこと)」にとても関心があります。アートでさえ、私にとってはプラクティカル。自分の人生にとって大切なこと、という意味ではアートもそうでしょう?あらゆるものは人の心に溶け込み、人生に溶け込むべきですよね。つまりプラクティカルであることは、人生を生きることなんです。 (ミウッチャ・プラダ)
流行通信 August,2003 vol.482(インファス・パブリケーションズ)より。
5/29から6/1までのあれこれ。
29日午後2時頃、オフィスに『simpatica』オーナー・池田さんご夫妻が到着。素材サンプルをまとめて見てもらったり、家具詳細について相談したり、リーフレットの内容やデザインについて話し合ったりしてるうちに店内に置く電話などの備品類の話しになって、それじゃあ実際に見に行きますか、と言う事で、タクシーで自由が丘へ。いくつかお店を巡った中で、この日一番収穫があったのは『six』。テーブルメニューに使えそうないい感じのファイリンググッズなどを発見。それから電車で恵比寿に移動して、『立呑』→『松下』の黄金コース。12時過ぎまで飲んだ後、帰って仕事。朝方まで頑張る。しかしここのところ頑張り過ぎだったみたいで、30日は思い切り爆睡しておしまい。
そのまま31日に突入して深夜からひたすら仕事。午後からたまプラーザへ。池田さん、川田さんと打ち合せ後、『simpatica』現場へ。勅使川原さんと打ち合せ。
現場は水道やガス、空調機器の配管がほぼ終わって、壁や天井の下地組が出来上がりつつ有るところ。写真にあるシルバー色の細いフレームがその下地。LGS(ライトゲージスタッド)とか軽鉄(軽量鉄骨)などと呼ぶんだよ。豆知識。それから東急百貨店5Fの『かつ味』(ここのインテリアはなかなか良く出来ている)でとんかつを食べて、帰って寝る。
1日も深夜から図面作業。14時頃に青山・SPIRALで池田さんご夫妻と待ち合わせ。VICTORYの木村さんと食器の打ち合せ。白山陶器もチェック。それから『蔦珈琲店』でひと休み。思いのほか盛況。奥のカウンター席ふたつと二人掛けテーブルになんとか収まる。強さと洗練性とを同時に備えたこの店の珈琲は、いつ味わっても静かに、深いインパクトを残す。やはり私たちにとって、この味が珈琲の基準である事を再確認。この日は庭の緑も格別美しかった。
蔦珈琲店/東京都港区南青山5-11-20/03-3498-6888
10:00-22:00/土祝12:00-20:00/日休
さらに電車で自由が丘へ。『カフェ・トレボ』でまたもやお茶。無印良品の前にあるワーゲンワゴンの屋台カフェ。ここもプランターの緑がわさわさ茂ってていい感じ。車の内外装の作り込みも、オーナー・門倉さんの朗らか&機敏なオペレーションも、相変わらず素晴らしい。しかもエスプレッソが驚くほど旨い。
カフェ・トレボ/世田谷区奥沢5-26-9無印良品前/070-5458-0889
11:00-20:00/月・雨天休
さらにさらに、タクシーで駒沢の『pancow』へ。いい食器とか雑貨が予想以上にたくさん見つかった。そこから『bowery kitchen』まで歩いて食事。相変わらず納得の旨さ&リーズナブルさ。オープンしてからかれこれ6年くらいになるけど、この調子だと最強の『東京の食堂』としての地位は当分安泰だ。リスペクト。
bowery kitchen/東京都世田谷区駒沢5-18-7/03-3704-9880
9:00-4:00/無休
で、帰ってちょこっと仕事して寝る。