ヤギの入院生活10日目9/26。
視力はほんの少しずつ回復中。視界の歪みと極端な疲れ目の症状はほぼなくなった。両目視がきつめ(手元は頑張ればクリアになるけど、数メートル以上先の焦点がどうしても微妙に合わない)なのと、コントラストへの対応が弱い(暗いところがかなり落ち込む)のは全く治らない。あと、iBookのモニターはどうにも見えづらい。それでもずいぶんとまともに見えるようにはなったわけで、おかげで気分も晴れやかになってきた。読書したり、MUJIの方眼ノートにスケッチを描いたりしながらリハビリ中。
そして今日は初の外出許可が出た。よし、とばかりに茅ケ崎へ山海塾の公演を見に行くことを決定。しかし、いざ張り切って病院の外に出たものの、以前とはいささか異なる不鮮明な世界を眼のあたりにして正直いきなりへこんでしまった。気分のせいか、運動不足のせいか、胸の真ん中辺りが少し苦しい。山海塾、ちゃんと見れるかなあ。
横浜の駅で勝野と合流し、茅ケ崎文化会館の座席に着いたころまでは自分でも顔色が悪いのが分かるくらいの状態だったんだけど、ステージがはじまってしばらくすると体調は全然気にならなくなった。少しくらい見えづらくても、10年以上ぶりの山海塾はあまりに素晴らしかった。ダンスパフォーマンスの分野で、彼らほど明解で、ユニークかつチャーミングで、圧倒的に美しい表現を持つカンパニーを私たちは他に知らない。無闇におどろおどろしいものを想像して食わず嫌いになってるヒトは、はっきり言って不幸である。
山海塾については退院したらもう少し詳しい感想を書くことにしよう。
それから茅ケ崎の南口にあった料理居酒屋で食事して(炭火焼きの魚の一夜干しが旨かったが、悲しいかなアルコール抜き)、21時過ぎに病室に戻る。帰りの体調はすこぶる良好。