9/29。フジキッチンでの夕食の後、オレンジ通りの『アンヂェラス』へ。池波正太郎や手塚治虫もよく訪れたと言う老舗喫茶店。1947年創業(!)。
装飾をこらした山小屋風の外観は存在感満点。サンプルケースに並ぶケーキに誘われ、蛍光灯に青白く照らされた店内へ。
入ったところは物販とレジのエリア。ぐるりと見渡すと、外観同様の凝った装飾に無数の円型蛍光灯が組み合わされたユニークな造作が目を引く。客席レイアウトは上階に渡って立体的に入り組んでいて、かなりのキャパシティーがあることが伺える。
中2階の下をくぐるようにして1F奥のフロアへ(上の写真右)。こちらは意外に天井が高い。街路から距離を置いたところにこんな空間を配置するというのはなかなか気の利いた演出だ。初代オーナーがデザインしたという木製椅子に腰掛け、ダッチコーヒー(下の写真左)とスペシャルコーヒー(下の写真右)、ケーキはアンヂェラスのブラック(上の写真左)とホワイト(下の写真左)を注文。
正直なところ、都会に古くからある喫茶店を訪れる時は味には一切期待しないことにしている。ところが『アンヂェラス』のコーヒーは普通に許せるレベルにあった。今時ここよりも不味いコーヒーを出すカフェはいくらでもある。創業当時からこの味を提供しているとすれば、間違いなく尊敬に値する。
一方ケーキの方はなかなかのもの。ブラックは甘さ控えめで洋酒の効いた味わい。ホワイトはバターの香りが印象的。どちらも基本的なつくりは至ってチープかつスタンダード。懐かし系のケーキとしては一流の仕事であると言えるだろう。こりゃお土産にもいいな。
60年近いその歴史に敬意を。また足を運ばせていただきます。
アンヂェラス/東京都台東区浅草1-17-6/03-3841-2208
10:00-21:30(LO)/月休
あ、そこだ! 前より相当気になってましたが場所がよくわからなくなってました。ファサードの迫力は満点ですよね。あー、むちゃ行きたい。。
このところ「手の込んだ」という形容がかなり好きで、その言葉がほんとうに似合いそうな感じ。そうゆうところに限って粋な中年がいるんですよね。昨日今日と浅草橋に行ってそれを確信した次第です(笑)。
>まことさん
アンヂェラス、お薦めですよ。浅草界隈にお越しになった際にはぜひ。ついでにウチにも寄って下さいな。お見せしたい資料とかお貸ししたいCDとかありますので。