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フィレンツェの街並はボローニャに比較すると実にカジュアルだ。雑然として、まとまりが無く、親しみやすい。もちろん日本の都市に比べると、細部ははるかに整理されているが。
フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅。大理石をふんだんに用いつつ大胆な構造でモダンにまとめたコンコースのデザインがカッコいい。一方、案内サインや時刻表はひどく不親切だけど、その辺はどうもこの駅に限った話では無いらしい。
補修工事中のドゥオモにチェレッターニ通りを挟んだ向かい側から仮設のブリッジが渡されていた(写真左)。素材は全て亜鉛メッキのスチール。柱上のリブのデザインが面白い。
写真右は駅近くのサンタ・マリア・ノヴェッラ教会。
サンロレンツォ教会。写真には写っていないが、その周りは無数のテントに包囲され、怪しい衣類や雑貨で賑わっていた。それにしてもフィレンツェには露天商が多い。しかも売り物は恐ろしく下らない土産物ばかり。巨大な工芸品のような古建築群との対比はあまりに激しい。雰囲気としては修学旅行シーズンの奈良と浅草と京都嵐山とが合体した感じ(どんなだそりゃ)に近いんじゃないか。ハイパー観光地。
夕食を採ったドゥオモ脇のリストランテ。古いインテリアを生かしつつディテールを省いて上手く2001年的空間に仕上げてある。照明もいい。が、パスタやリゾットの味は日本のファミレス並み。料金はエラく高かった。まあ、ある意味期待通り。
ドゥオモ近くの大型バルにあったパニーニのショーケース(写真左)。宝石箱のような美しさ。
カルツァイウォーリ通りにあったシューズショップ『FAUSTO SANTINI』(写真右)。白い大理石とスチールによるシンメトリーでスクエアな空間構成と冷ややかな質感が印象的。写真はあまり良くないけど、このイタリア視察中で最も感心したインテリアデザイン。ウェブサイトを見ると、このブランドのインテリアデザインはどのショップもかなり見応えがありそうだ。チェックしとこう。