11/14。イタリアに来てから初めての晴天。
朝のヴェネチアは美しい。晴れていればなおさらと言うものだ。
運河は静かな活気に満たされている。
が、11時過ぎには飛行機に乗らなくてはならない。バスやタクシーのターミナルとなっているローマ広場へとゆっくり向かいながら写真を何枚も撮る。
結局のところ、イタリアではほとんど仕事ばかりで満足に観光名所を巡ることは丸きりかなわなかったが、代わりにまた訪れなくてはならない理由がたくさん出来た。
それでもボローニャ、フィレンツェ、ヴェネチアという全く構造の異なる3都市を歩くことが出来たのは大きな収穫だった。ヨーロッパの都市文化とその成立ちは実に奥深く、興味をそそられる。おそらく今後は日本の都市を見る目も変わるだろう。
マルコ・ポーロ空港へはタクシーで十数分。木構造のトップライトが印象的な明るい内部空間。
行きと同じくオーストリア空港のプロペラ機に乗り込み、2時間後にはウィーンでのトランジット。さらに10時間余りで成田に到着する。
飛行機の窓から広がる眼下にはヴェネチアとその周辺のラグーン(潟)。世界遺産に指定された独特の複雑な地形に思わず目を奪われる。
アリヴェデルチ・イターリア。