新年明けましておめでとうございます。
2006年もlove the lifeをどうぞよろしくお願い申し上げます。
予定より1日早く東京に帰って来ました。今から寒中御見舞葉書をつくりまーす(喪中&多忙のため)。
そんなこんなで、昨年の話題だけどお正月らしい写真が撮れたので掲載。12/29。徳島への帰省中に上板町にある『岡田製糖所』へ行った。創業から200年以上の歴史を持つ和三盆糖の製造所。和三盆糖とは在来品種のさとうきびを用いて江戸時代からほとんど変わらない技術で手作りされる砂糖のこと。舌の上で消え入るような甘味と風味はまさに上品そのもの。
工場の手前ではいつ来ても美しく整えられた庭を挟んで、茅葺きの見事な建物と瓦葺きの建物とが向かい合っている。上の写真中央にちょこんと写っているのは通りから何食わぬ顔で訪れた迷い犬。
瓦葺きの建物奥に下がったのれんをくぐり、大きな木の引戸を開けると、中で『岡田製糖所』の製品を直接購入する事が出来る。ショーケースを一通り見て、自宅用に霰糖(あられ)の詰め合わせと冬季限定の黒蜜を購入。店内に並んだ畳敷きの縁台に腰掛け、壁面に展示された和三盆糖の製造工程の写真パネルを眺めていると、着物姿の朗らかな女将さんがいつものようにお茶を勧めて下さった。
こぢんまりとした空間ながら、何度訪れてもここでは思わず背筋を正し、深呼吸をしたくなる。実家からそれほど遠くない距離にこんな素敵な場所がある事に気付いたのは、迂闊にも東京に来てからのことだった。
岡田製糖所/徳島県板野郡上板町泉谷/088-694-2020
8:00-17:00/日祝休