2/25。三鷹天命反転住宅見学からの帰りに武蔵境駅近くで昼食。クルマナオキさんのご案内で『好好』へ。
店名の『好好』はドアに小さく貼紙してあるだけで、看板には『陳麻婆豆腐』と大書きされている。赤い中国国旗と相まって、いい感じにカオスな店構え。
後々知ったんだけど、麻婆豆腐の祖とされるのは陳婆さんとして知られる人物で(麻婆豆腐が考案されたのは1911年とのこと)、四川料理を日本に伝えたとされるのが陳建民氏、で、この店の店主氏はその陳氏の直弟子であるらしい。
中華料理にはちっとも詳しくない私たちには看板を見たところでそんなことがピンと来るはずも無く、小さな店内のそこら中に貼られた紙にマジックで書いてある魅力的なメニューの数々から一体どれを選ぶべきか、しばし悩んだ後に注文したのが水餃子と黒胡麻担々麺、そして陳麻婆豆腐。
水餃子はもちもちした食感の皮と唐辛子の効いた胡麻だれが特徴。うまい。汁無しの黒胡麻担々麺はまずその海藻てんこ盛りのビジュアルと黒胡麻の風味が圧倒的。食べ進めるに連れて皿の底に隠れていたスパイシーなたれがその姿を現し、次第に複雑で深みのある味わいが口中を満たしてゆく。めくるめく時間差攻撃。これまたうまい&楽しい。
陳麻婆豆腐は羊肉を使った本格派。山椒と唐辛子の風味が実に爽快。個人的にはもっと痺れるくらいに山椒の効いた麻婆豆腐が好きなんだけど、これはこれで見事にバランスのとれた一品だ。
とりあえず3品を試しただけでもこの店の秘めたポテンシャルは十二分に感じる事が出来る。店主氏は無愛想で少々癖の強い人物ではあるが(特に医食同源にまつわる話題を振ったが最後、延々講義を聞かされることもあるらしい)、こりゃ何度か足を運ばなきゃいけないな。さて次は何をいただこうか。
好好/東京都武蔵野市境南町2-1-21/0422-32-8297
12:00 -14:15,18:00-23:00/火休