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都市とデザインと : 東京都美術館

3/4。『ニューヨーク・バーク・コレクション展』を見に東京都美術館へ。

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美術館の設計は前川国男。1975年の作品。打ち込みタイル貼りの四角いボリュームが雁行する外観。強さと優しさの同居する建築表現は、モダニズムをいち早く実践し、またそれを乗り越えようとした前川ならではのもの。

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エントランスは地上階の大部分を占めるオープンテラスを過ぎて、さらにワンフロア下った場所にある。なんともゆったりとした贅沢なアプローチ。

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上の写真はエントランスロビーの内観。二連のアーチを描く天井面にオリジナルのペンダントライトが並ぶ。

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アーチの片側はオープンテラスに、もう片側は裏庭に面している。赤、青、緑の張地の四角いベンチも可愛らしい(これもオリジナルなのだろうか?)。

『ニューヨーク・バーク・コレクション展』は酒井抱一の『桜花図屏風』(1805頃)が凄かった。これを見ることが出来ただけでも1400円の入場料以上の価値がある。他にも鈴木基一の『菖蒲に蛾図』(1850年代頃)や快慶の仏像(1200年代初期)、長沢蘆雪の『月夜瀑布図』(1700年代)などが印象に残った。曾我蕭白『石橋図』の見事なまでのマンガっぷりと『大麦図屏風』(作者不詳/1600年代)のフィールド・オブ・ドリームスっぷりも忘れ難い。

東京都美術館
前川建築設計事務所
渡辺力展/前川国男展(life / January 30, 2006)

2006年03月11日 00:30 | trackbacks (0) | comments (0)
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