4/5。打合せの帰りに西麻布の『かおたんラーメン』で食事。この店へは東京に住むようになった10年ほど前に何度か行ったきりだった。
それにしても、青山墓地の南端という絶好の立地に佇むバラック然とした店構えは、何度目にしても凄まじ過ぎる。
「たしかここから入るんだよね?」と思わず指差し確認しつつ、資材の山に埋もれそうなドアを開ける。店内は狭く、大テーブルとその両側に置かれたベンチ席でほぼ目一杯。時間が中途半端だったので客はまだ一人も居ない。ベンチに座ってラーメンと味肉野菜ラーメンと餃子を注文。
懐かしさと驚きの入り交じった感情にぼうっとした頭で店内を見回すと、電気配線に碍子が使われていることに気がついた。おお、デンジャラス。
ここが21世紀の東京であることを疑いたくなるような状況だけですでに気分的にお腹いっぱいではあったが、とは言え、久方ぶりに味わったラーメンも餃子も大変美味しかった。上の写真左がラーメンの味付たまご(二卵)入り。右が味肉野菜ラーメン。
様々なベースを用いていると思われる醤油味のスープはさっぱりとしていながら実に深いコクがある。揚げねぎの香ばしさと甘さも印象的。ストレートの麺は少しやわらかめ。なんとなく身体に良さそうな、やさしさとパンチ力の両方を兼ね備えたラーメンだ。にんにく風味の強烈な餃子もなかなかのもの。
それにしてもこの店は一体どのくらい前からここにあるんだろうか。この10年あまりの間に西麻布界隈の店もずいぶんと入れ替わったが、『かおたんラーメン』のまわりだけはまるで時間が止まったようにそのままだ。
かおたんラーメン/東京都港区南青山2-34-30
11:00-5:30(金土-5:00)/日休(月曜日が祝日の場合は日曜日営業、月休)
私も店が終わってラーメンが食べたくなった時お世話になります~。
味肉野菜ラーメンと餃子がお決まりのコース。
ほんと、いったいいつからあるんでしょうね~。
>yumicoさん
ネットで少し調べたんですけど、お店の歴史的なことについてはぜんぜん分からないんですよね。場所が場所だけに、果たして私有地なのか、違うとしたらどんな経緯で借りられることになったのか、なんてことも気になってしまいます。
食べてる時にたまたま経営者と思しい人物が見えて、スタッフと打合せをなさっていたのですが、白髪まじりで身なりの良い女性の方でした。
僕の父もここのラーメンが好きで、東京に単身赴任中、青山二丁目の会社から、昼休みにわざわざタクシーに乗って食べに行ってたらしい(笑)。僕もときどき一緒に青山墓地を歩いて、食べに行ってました、ってもう十年以上も前の話。
白髪まじりの女性・・・見かけたことが無いですねえ。
私が行く時はいつも、恰幅のよい男性がデーンと店の前に座って、
店から人が出てくるたびに次の人に「どうぞー」って言っています。
真ん中の長テーブルの厨房側に座って食べていると、
後ろにひっくり返りそうになるのは私だけでしょうか・・・。
>ケンゴさん
世代を問わずファンが多いことを実感するエピソードですね!それだけ愛される店だからあの場所で長年やってけるんだろうなあ。。。
>yumicoさん
あの客席のつくりと配置はたしかにちょっと凄いですね。ひっくり返りそうになるのも分かります。席数的に一番効率が良いとは思うんですけど、ある意味人間工学に対する挑戦ですね(笑)。