5/19。ギャラリー間で開催されていた『手塚貴晴+手塚由比展』に滑り込み。
エレベーターを3Fで降りてギャラリーに入ると巨大な白模型がフロアにどかんと。2007年竣工予定の『ふじようちえん』1/10モデル。取り囲む四方の壁面はプロジェクトに関するスケッチや工事前の現場写真、スタディ模型などで構成されていた。模型もここまでデカいと実に楽しく眺め飽きることがない。潔い一発勝負。
中庭には実際の建物と同じ鋼板で製作された『越後松之山「森の学校」キョロロ』(2003)の1/20モデル。巨大な写真パネルはこの建物の窓から見える越後の積雪を原寸大で再現したもの。作為的にも無作為的にも見える展示物の配置が既存の庭石などと相まって、なんだか不思議な空間となっていた。ちなみにギャラリー間の空間デザインは1985年に高取邦和さんが手がけている。
屋外階段を上がり4F展示室に向かうと、またもや圧倒的な光景が。手塚両氏が手がけた様々なプロジェクトのおびただしい数のスタディモデルがこれでもかとフロアに敷き詰めてあった。四方の壁には各プロジェクトの完成写真。
スタディとは言ってもそれぞれのモデルは結構丁寧に作り込まれていた。こうしてひとつひとつの差異を比べながらプロジェクトの推移をたどることは興味深いが、実際に自分たちがこれだけの作業量を積み重ねることを考えると思わず背筋に悪寒が走る。『屋根の家』のプロポーションを検証するためのモデルだけでも何十個とあるのだ。
恐るべき執念と情熱に敬服。いいものを見せていただきました。
ウチらも今日からもっと頑張ろう。
わー! 再び行き損ねてしまいました(涙)。
>潔い一発勝負
今、これで彼らの右に出る人はいないでしょうね〜。
こういう潔さは妻のほうかな、と私は思ってたりします(笑)。
本当に情熱な方々ですが、大らかにそれをオープンにしてるとこが、けっこう好き。
大学でも教えていらっしゃいますけど、学生さん、すごく勉強になるんじゃないかな。
そして。
キョロロは手塚夫妻の作品の中で、もっとも体験してみたい建築のひとつです。
昨冬はシャレにならない積雪量でしたが、今年こそ!
スタイリッシュじゃないところにかえって好感が持てる展覧会でした。手塚夫妻、おおっぴらに情熱的な方達なんですか。それは素晴らしいことですね。ますます尊敬。
そう言えば今年は越後妻有トリエンナーレやってますけど、やっぱりキョロロは冬に見た方がいいかなー。
http://www.echigo-tsumari.jp