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都市とデザインと, 食べたり飲んだり : 日本橋・レストラン東洋

7/12。日本橋で取材。場所は『東洋』にしてもらった。インテリアデザインは故・境沢孝。

境沢は1920年生まれの建築・インテリアデザイナー。剣持勇世代と倉俣史朗世代のちょうど間に登場した。1950年代以降、商業空間をメインステージとして世界をリードする作品を数多く生み出し、日本のインテリアデザインの黎明期にその方向性を決定付ける役割を果たした人物の一人だ。
私たちは『東洋』以外の境沢の作品を書籍(『商店建築デザイン選書』『日本のインテリア』など)でしか見たことが無いが、往事の作品数の多さとそのクオリティ、独創性の高さはまさに圧倒的。名実共にインテリアデザイン界の最初のスターとして位置づけるにふさわしい。

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『東洋』のオープンは1983年で、境沢の作品としてはかなり後期のもの。1Fがカフェ、2Fがレストランと言う構成。2001、2年頃にカフェを中心に一部改装が施されている(改装部分のデザインはケンジデザインスタジオ・境沢健次氏。もしやご子息だろうか?)。この日はお腹がすいていたので待ち合わせの1時間ほど前にレストランの方へ。どちらかと言うとレストランより洋風居酒屋と呼びたくなるような大衆的な店だ。上の写真はその一番奥からの眺め。日本橋のスーツ族に囲まれて、夜の中央通りを見下ろしながらエビフライとヒレカツとオムライスとサラダを、食後に下のカフェで取り置きを頼んでおいたチーズケーキをいただく。

中央通りに面した大きな窓面に沿って4人掛けテーブルを並べたプランニングは境沢にしては珍しく標準的なもの。しかし円筒形のシーリングライトや斜めボーダーのパーティションなどの大胆かつシャープなディテールと、そのどことなくユーモラスな表情はまぎれも無く境沢デザインだ。写真ではちらっとしか見えないが、オリジナルの小振りなチェアがまた可愛らしい。

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上の写真は左から階段室のペンダントライト、2Fレストラン奥のペンダントライト、階段脇の照明オブジェ。手ぶれと逆光のせいでうまく撮れてなくて残念。

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COREDOの方から見た『東洋』の全景。1Fカフェのテントのついたあたりが主に近年改装された部分。ここにはもともとカウンター席があり、通りとはガラスで隔てられていた。
1F奥のテーブル席のエリアはほぼオリジナルのまま残されている。この日はカフェの方へは行かなかったんだけど、このテーブル席のプランニングが実は凄いのだ。境沢デザインの真骨頂を今に残す空間。また近々訪れることにしよう。

さらに、このビルの地下にも境沢作品が現存している。日本料理店『畔居』。オープンは1992年。おそらくメディアに紹介された境沢作品としては最後のものだと思うが、迂闊にも私たちはまだ行ってみたことがない。この日はファサードエントランスの階段室だけ撮影。いきなりノックアウトだ。素敵過ぎる。

東洋/03-3271-0003
11:00-23:00(祝-20:00,土-17:00)/日・第三土休
畔居/03-3272-7402
11:00-15:00,17:00-22:00(土・祝-20:00)/日・第三土休
東京都中央区日本橋1-2-10

2006年07月17日 20:00 | trackbacks (0) | comments (2)
comments

26日(土) 2:00からの予約 人数 19名でお願いします。

南 <049-269-0510>

posted by: 南 征二 : 2008年01月23日 11:06

>南さん
当ブログはレストランとは関係の無い個人のものですので、
ご予約を承ることは出来ません。
下記ホームページやお電話などで再度改めてご連絡下さい。
http://gourmet.gyao.jp/0002149022/

posted by: 勝野+ヤギ : 2008年01月23日 17:05

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