8/26。松戸で柳家小三治師匠の独演会を見た帰りに甘味でもいただこうかと浅草で下車。かの有名な『梅園』へ初めて立ち寄った。場所は仲見世の脇道沿い。1854年創業。
店内に入ると、エントランス脇のカウンターで食券を購入。OLっぽいユニフォームでフロアを闊歩するこわもてのご婦人たちは特に案内などはしてくれないので、勝手に席に着いてテーブルの上に食券を置いておく。ほどなくお茶が出され、テーブルには半分にちぎられた食券が残る。昔懐かしいデパートの大衆食堂と同じシステムがここでは立派に健在だ。
先ずは初代から受け継がれたメニュー、あわぜんざいを。椀の蓋をあけるとこしあんの端から黄色い蒸し餅黍(もちきび)がのぞく。
粗めにつかれた餅黍ときめ細かなこしあんのとの取り合わせが絶妙な食感を生み出す。盛り付け方といい、味わいといい、実に簡素でかつ素晴らしく気が利いている。これ以上の粋があろうか、と言うくらい。付け合わせは紫蘇の実の漬物。
対して、あんみつの味は至って普通。この様子だとおそらく豆かんは『梅むら』の圧勝だろう。この店では何は無くともあわぜんざいが正解だ。150年以上の年月、このメニューと暖簾を守り続けた老舗に頭が下がる。
梅園/東京都台東区浅草1-31-12/03-3841-7580
10:00-20:00/水(月2回不定)休
8/25。小田原『井筒屋』の商品ディスプレイ1日目。11:00過ぎにintewarrior・山下真太郎さんと小田原駅で待ち合わせ。
先日から新商品が到着し始めた店内はいい感じにごった返していた。商品の特徴やエリアごとの見せ方について相談し終わると、早速山下さんは商品陳列を開始。
一口に商品ディスプレイと言ってもいろんなやり方があるのだとは思うが、ここでは山下さんは、どこにどんな商品を置くと一番効果的か、を重視しながら、先ずは1つのエリアごとにざっくりと構成してゆく方法をとっていた。その手際は実に鮮やかで、理にかなっていて、独創的だ。細かな並べ方や飾り付けによるディスプレイではなく、売場そのものをつくるディスプレイ。
数時間もすると、各エリアがそれぞれに与えられたテーマを主張し始めた。
やはりプロの技は違うなあ。カッコいいぞ山下さん。
『井筒屋』の主力商品は漆器と寄木細工と陶器。こうして見るとどれもそれぞれに魅力的だが、中でも漆器の洗練性と色っぽさは抜群だ。
途中、植木屋さんとの打合せを挟んだりしつつ、19:00頃にこの日の作業は終了。31日にもう一度訪れて、最終調整を行うことに。
8/24。21:00過ぎに打合せのため新宿へ。クライアントの指定で『カフェ・ユイット』を初めて訪れた。場所は靖国通り沿い、紀伊国屋書店裏手。小劇場『シアター・トップス』のあるビルの8F。オープンは2003年。
演劇のポスターやチラシのひしめくエレベーターホールからギャラリースペースを抜けて店内へ。所々に見受けられる手作り感の漂う改装の跡は、このスペースがもともと店舗用ではなく、住居かオフィスだったのではないかと思わせる。一番奥のテーブルに着くと、窓の外には靖国通り。頭上には大きな天窓。さらに辺りを見回すと、そこら中に書物や雑誌が無造作に積み上げられている。古い喫茶店のような、あるいはだれかの書斎に紛れ込んだような。
ホットのお茶はポットで、冷たいお茶はカラフェで供される。要するにメニューには最初から長居がセットになっているわけだ。それでは、と、図面ケースからノートパッドを取り出して遠慮なく仕事のスケッチを進める。
しばらく後にクライアントが到着して打合せ。ついでに食べそびれていた夕食も摂らせていただいた。注文したのは赤かぶのシチューとピラフ。どれもカフェメニューとしては必要十分な内容。40席ほどのオペレーションを2、3人で賄うフロアスタッフは、皆忙しそうではあるが、応対は親切で気持ちがいい。そのおかげもあるのだろう。テーブルを埋める客の年齢層はかなり幅広い。
一等地にありながら、あくせくしたところが全く無いのがこの店の最大の美点だろう。ショップカードを見ると、営業時間は13:30から23:30まで。潔くランチタイムを切り捨てたところに心意気が表れている。新宿で、しかもカフェという業態で、好ましい店に出会うことができたのは久方ぶりだ。
カフェ・ユイット/東京都新宿区新宿3-20-8-8F/03-3354-6808
13:30-23:30/年中無休
『住宅情報 都心に住む』の2006年10月号にlove the lifeがちょこっと登場しています。『空間のプロが愛する空間』という連載のページで夜の中央通りとその周辺について喋らせていただきました。
『レストラン東洋』でビールと食事を摂った後、すっかりいい気分で受けたぐだぐだなインタビューを森さんが驚くほどきれいにまとめて下さっています。柳井さんの撮って下さった写真には日本橋の欄干に寄りかかったダメな酔っぱらい中年が二人。
多くは社会的勝ち組の皆さんが購買層と思われる『住宅情報 都心に住む』ですが、読者の方はこのページをご覧になって果たしてどう思われるんでしょうか。。。
住宅情報 都心に住む(リクルート)
『商店建築』の2006年9月号に『dcb』が掲載されています。見てね。
この号の表紙写真は我らが心の師匠・野井成正さんの近作『志村や』。カフェ&バー特集に作品紹介記事が掲載されています。また、カウンターのディテールを紹介するページには野井さんのインタビュー記事も。理想のバーカウンターについての「できればバーテンダーとの距離は1700〜1800から2000mmくらいあるといいですね」とのコメントには思わずマジですか?!とつっこみたくなると同時に、関西バー文化の奥深さを感じます。
『dcb』が載っているのはカフェ&バー特集の一番最後です。野井さんの記事のついでにちらっとご覧いただければと思います。
商店建築/2006年9月号(商店建築社)
8/21。小田原『井筒屋』用の暖簾を『べんがらや』さんで発注して、すぐそばの『ふじ屋』で雀と柳の手拭を購入。地下鉄浅草駅に向かう途中で『亀十』に初めて立ち寄ってみた。どら焼きで有名な和菓子店。
アーケードに面してところ狭しとワゴンの並ぶいかにも観光地の土産物屋然とした店構えは、どうにも美味しいものがいただけそうには見え難い。店内に入るとすぐそこにある販売カウンターの向こうでは、大勢の店員さんが奥の工房で作られた様々なお菓子の梱包作業に勤しんでいる。この日は時刻が遅かったせいか、思いのほかすぐに注文を聞いてもらうことができた。
どら焼きは白あんと黒あんの2種。少量の場合はピンクの2色使いがかわいらしい紙袋に入れてもらえる。亀甲紋に十をあしらったロゴはなかなかかっこいい。
直径が大きくあんのたっぷり挟まったどら焼きは、持つとずしりとする。焼き色にむらのある皮の質感が個性的。上の写真は白あんのどら焼き。
こちらは黒あん。
食べると先ず「これは」と思わせるのはやはりこの皮。しっとりふわふわの食感にうっとりしてしまう。一見軟弱な焼き色ながら、どら焼きならではの楽しみである香ばしさも十二分。こりゃまるで魔法の皮だ。『うさぎや』の見目麗しさや上品さとは比べようも無い別ジャンルのどら焼きだが、諸手を上げて美味いと言おう。
個人的にはあんと皮の両方が主張し合う黒あんよりも、あんの方が引き立て役にまわった白あんに軍配を上げる。でもこの辺はおそらく気分とか好みの問題だ。またひとつ、近所の素敵おやつを開拓。買い過ぎに注意しなくちゃ。。。
亀十/東京都台東区雷門2-18-11/03-3841-2210
10:00-20:30/第1・3月休
お盆は都内でいろいろと。
8/14はオフィス物件の打合せで白金台へ。その後恵比寿へ移動してintewarrior・山下さんと『シェ・リュイ』で小田原『井筒屋』の商品ディスプレイについて打合せ。『プレハブ酒場』でおでんと焼きそばを食べて、代官山『dcb』で飲む。
専門学校講師も務める山下さんとの談義がデザイン教育についての話題に及んで、私たちが「機会があれば、インテリアデザイナーは便利屋的にクライアントを喜ばせるだけじゃなくて、生活とか環境の質について問題意識を持って仕事しなくちゃならない、ってことを学生に伝えたい」みたいな話をしたところ、「そりゃ辻説法とか私塾を開くとかした方がいいかも」と言われてしまった。確かにそうかもしれない。
8/15はたまプラーザ『simpatica』で取材。久方ぶりに萩原修さんにお会いした。なんで今のインテリアデザインは面白くないのか、という話題を振られてしまったので、性懲りも無くあれこれと意見を述べる。「インテリアデザイナーの多くは過去のインテリアデザインをぜんぜん知らないから、いま本当にやるべきデザインや新しいデザインを発想しようにもできない」とか「最近は建築家の手がける店舗の方がずっと面白いけど、その多くに商いを成り立たせる基本的技術が欠けているのと、自身の生活の貧しさがにじみ出ちゃってるのがイタい」とか「インテリアデザインは自閉の時期を過ぎて都市環境と直接繋がり、開かれてゆくんじゃないか」みたいなことをつらつら話す。意外にもなんとなく前のめりで聞いてもらえたので、調子に乗って前日に話したことも含め、「できれば建築の学科でインテリアデザインの現代史と技術をちゃんと教えたり研究したい」とまた夢の話。言い続けてるとそのうち何かいいことが起きるかもしれない。
ノートPCの画面をお見せしながら『simpatica』や『fit』のデザインについても解説。こんな感じでいつもシンプルな考えでやってます、と話すと、エディターの井手さんに「でもこれってポップですよね」と言われてなるほど、と思う。シンプルにデザインしたことがキャッチーな表装に結びつくのはウチの特徴かもしれない。これって売り文句になるかな。
16:00辺りから取材が始まって、食事が終わったのは23:00くらい。
それから2日ほど作業日を挟んで、18日に住宅インテリア物件の打合せで成城へ。その後クライアントとたまプラーザに移動して再び『simpatica』で食事。終電近くまであれこれ話し込む。
代官山とたまプラーザ、という立地の関係上なかなかはしごをすると言うわけにはいかないのが残念だが、こんなふうに利用させていただける作品があるのはデザイナーとしてとてもありがたいことだ。
『dcb』で櫻岡さんがつくるカクテルには、飲むものを酔わせながらも頭の中の眠っていた部分を覚醒させるような鋭さがある。櫻岡さん自身が日替わりでエディットするLEDライティングも快調に稼働中。訪れる度に新鮮な感覚を受け取って帰ることのできる貴重な店だ。オープン後5ヶ月を経て、徐々に地元の固定客も根付きつつある様子で嬉しい限り。
一方『simpatica』は数ヶ月前に来た時よりもまたぐんと料理の味がレベルアップしているのに驚いた。黒板に書かれたメニューの内容がワイン中心からフード中心に代わったことにも自信のほどがうかがえる。それにしてもこの満席具合はどうだ。スタンディングカウンターまでぎっしり人が埋まっているのを見て、なんだか感動してしまった。これもオープンから2年2ヶ月のあいだ明るくフロアを切り盛りしてきた池田さん夫妻の努力と地元のニーズを読み取る確かなセンスのあらわれに違いない。
いい店にはいいオーナーが居る。デザイナーが手伝えることなんて最初のほんの一押しに過ぎない。私たちには自前で店を持つような器量は到底ないから、せめてお邪魔にならない程度に通わせていただくことにしよう。どちらの店にもマイペースに、ずっと永く頑張ってもらわなくちゃ。デザイン料を飲み食い代の方がはるかに上回るくらいになったら幸せだ。
dcb/東京都渋谷区猿楽町23-5-B2F/03-3770-0919
18:00-深夜/不定休
simpatica/神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-17-12/045-903-5010
17:00-1:00LO(土日12:00-15:00,17:00-1:00LO)/月休(祝日の場合火休)
先月末に小田原『井筒屋』の家具として秋田木工から発売されている剣持勇デザインのスタッキングスツールを使用する機会があった。オリジナルデザインは1955年のロングセラー家具。
迂闊にもそれまで全く知らなかったのだが、秋田木工は会社更生計画の廃止に伴い、破産手続後に大塚家具の子会社として再出発することが決まっていた。8月一杯は生産ラインが完全にストップするとのことだったので慌てて発注。ついでに個人的にも購入させていただくことに。
本当は座面をビニールレザーにしたかったんだけど、とりあえずその時点で工場にあるファブリックしか選べなかったので、開き直って一番ジジイっぽいカラーリングにしてみたところこんな感じに。なかなか可愛いな。
それにしても世界でも有数の技術を持つ曲木家具メーカーの経営が自力では立ち行かなくなってしまうとは残念だ。工場の職人さんの多くは高齢で、このままだとあと何年生産が続けられるか分からない状況とのこと。なんとか国内生産の灯を消さないよう、大塚家具が秋田木工をしっかりサポートしてくれるといいんだが。いろいろ心配でならない。
スツールの使い勝手、座り心地は申し分無い。これほど安価で、しかも一切の無駄無く完成された家具プロダクトは貴重だと思う。このスツールを超えるような、あるいは新たな価値を付加することができるような家具をつくることは、私たちのデザイナーとしてのひとつの夢だ。
秋田木工自主再建断念(週刊アキタ)
更生計画の廃止決定/秋田木工、業績回復せず(秋田魁新報社)
秋田木工が「大塚家具」傘下に(ABS秋田放送)WMP映像
Movable Typeを3.31にバージョンアップしてから各エントリーにタグを付けることができるようになった。これはカテゴリーでの分類より使えるかも?と思って、将来メインページにタグのサブメニューを付けることを前提に、過去エントリーにちまちまとタグ付け。ところがいくつかのエントリーにタグを付けた時点でエントリーやコメントを書いたり、再構築したりするのが突如ものすごく遅くなってしまった。
こりゃ時期尚早だったかな、ってなわけで一旦タグは全部削除。おかげで快適な状況には戻ったんだけど、タグ自体はいい機能なだけにとても残念。サクサク機能させる方法ってあるんでしょうか?
Movable Type 3(Six Apart)
8/14。白金台から恵比寿への移動中に『恵比寿のギャラリー』の前を通りかかった。設計は千葉学氏。2006年4月に完成。
交差点にそそり立つフラットなブラックボックス。4階建てのこぢんまりとした建物だけど、まるで模型のような不思議な存在感はインパクトは大。
別の角度から見ても遠目にはどこがエントランスなのかすぐには分からない。気持ちいいくらいにフラットなファサード。
窓からはその形状に合わせて奇麗に穿たれた白いインテリアが見える。
上の写真左上下はオフィス階へのエントランス。右下はギャラリーのエントランス脇にある営業時間などの情報サイン。
黒い面は鋼板に樹脂コーティングを施したものとのこと。どうりでコーキングの部分まで同色に揃っているわけだ。上の写真右上は溶接部分のアップ。
今度はギャラリーが開いている時間にぜひ中を拝見させていただきたいと思った。ところでギャラリーの名前はなんだっけか?
恵比寿のギャラリー(新建築)
変化する街を切り取る箱─恵比寿のギャラリー(KEN-Platz)
8/11。ギャラリー間で開催された黒川勉氏(2005年7月に急逝)の展覧会『TSUTOMU KUROKAWA』の最終日に滑り込み。
残念だったのは展覧会の会場がギャラリー間の下半分、3Fだけだったこと。4FはTOTOブックショップの洋書フェア。そのせいなのか、あるいは事情が逆なのか、展示の内容は黒川氏がデザインを手がけた家具・プロダクトだけに絞られていた。
会場構成を手がけたのはかつて黒川氏とともにエイチデザインアソシエイツを共同主宰した片山正通氏(現ワンダーウォール)。フロア中央に据えられたミラー張りのステージに作品をずらりと配置し、その背景一面を変形タイル(黒川氏のインテリア作品で用いられたもの)の壁とした手法は実にストレートで潔い。下方からのライティングで壁の表面に浮かび上がった微妙な陰影が、まるで黒川氏の気配のように感じられた。
黒川氏の主要な活動ジャンルだったインテリアデザインについては、矢継ぎ早にクロスフェードするビデオ画像で見るより他は無かった。展示を一通り見終わると誰もが吸い寄せられるように大型ディスプレイの前に佇んだ。
これでお終いじゃああんまりだ。ぜひもう一度、どこかでまとまったイベントが催されるといいんだが。
トータルで5分あるかないかのビデオの最後に、黒川氏の仕事場であるアウトデザインのアトリエ風景が映し出された。大型ドラフターとシネマディスプレイが並んだ黒川氏のデスク周りや、天井から宇宙船の模型が吊るされたミーティングルームの画像は、私たちにとってなにより強く印象に残るものだった。
展覧会と同時に黒川氏の作品集『TSUTOMU KUROKAWA 黒川勉のデザイン』が刊行されている。秋田寛氏によるブックデザインが果たして黒川勉と言う人物を伝える上で適切なのかどうかは正直まだ良くわからない。とにかく、今これだけのボリュームで黒川作品を見ることができる媒体は他に無いのだから、それだけでも購入の価値はあるだろう。
黒川氏の発言として掲載されたテキストが、“デザインとアートは別物”といったフレーズをことさら強調するように構成されていることにはため息を禁じ得ない。確かに黒川氏はそのように述べたのだろう。しかし黒川氏が店舗デザインというコマーシャルで旧態然とした世界にどっぷりと浸かりながらも決してアートの本質から逃走すること無く、むしろ正面切って向かい合っていたことは第三者の目から見れば疑い様の無いことだ。
60年代生まれの著名デザイナーにありがちな、いささか感覚的に過ぎる言葉の断片を分析もせず真に受けたのか、世の中には金儲けのためのハコづくりサービス業に邁進する勤勉な人たちがひしめくように現れて、今やインテリアデザインはその息の根を完全に止められそうになっている。もし健在であれば、黒川氏は名匠と呼ばれる最後のインテリアデザイナーになる役回りだったかもしれない。
TSUTOMU KUROKAWA 黒川勉のデザイン(amazon.co.jp)
アウトデザイン(黒川勉)
訃報・黒川勉氏逝去(Jul. 26, 2005)
作品集の終わり近くに黒川氏のスーパーポテト時代の師である杉本貴志氏の談話が掲載されている。インテリアデザインの現状と、黒川氏の活動のベースとなる思考について、簡潔に言い当てたものとして記憶しておきたい。
ついに出るんですか?夢のマシン。
一台のiPodで2曲を再生+ミックス。±100%ピッチコントロール。
Numark iDJ2(英語)
Numark iDJ2(日本語)
発売は来年かぁ。。。良かったような残念なような。
8/10。小田原『井筒屋』の完成/引き渡し。
オーナーの岡部さんご夫妻、イカハタ・清原さん、現場担当の重本さんと仕上がり具合をチェック。とは言え、昨日の今日なのでまだ直っていない箇所は多い。
エントランスのサインは取付け完了。スタンドサインのほうはまだ下地の状態が完全ではないためまた後日に。
全員ですみずみまで入念にチェック。補修の必要な箇所には青いマスキングテープを貼る。思わずそこら中真っ青にしてしまいそうになるが、ぐっとこらえておく。
次週またあらためて最後の仕上工事を行うことに。引き渡しからオープンまで日数があったので助かった。肝心の岡部さんには気に入っていただけた様子で一安心。
小田原『井筒屋』のオープンは9/1。追加什器や小物、ディスプレイなどの作業が今月一杯続く。いろいろ急がないと。
8/9。台風一過の小田原へ。完成直前の『井筒屋』現場をチェック。
下の写真は既存のテントを洗浄中のクリーニング屋さん。
強風と雨のおかげでサイン(看板・表示など)の取付は延期。この写真は取付け前の切文字。
内装は細かな部分を除いてほぼ完成。先端の曲がっていた特注ペンダントライトも、MAXRAY・宮野さんと川口さんの汗だくの作業のおかげでなんとか修復。お疲れさまです。
内装全体の仕上がりはまあ許容範囲と言ったところ。パっと見は文句無しだが、細部がもうひとつ。それでも工事予算に余裕の無い中、イカハタさんや職人さんは頑張って下さったと思う。できれば今後もう何度か仕事をご一緒して、さらに質の高いチームワークを目指したいものだ。
オフホワイトとOSBによるボリュームの構成にピンクとクロームメッキの差し色。あえて大味にまとめたことが功を奏して、ちょっと見たことの無い空間になった。これについては大いに満足。今後の運営とメンテナンスがうまくゆけば、love the lifeで手がけた物販店としては代表的な作品のひとつになるだろう。こちらはその他のディテール。
夜まで現場に立ち会って、照明の具合を確認。何分コストダウンのため照明器具を減らせるだけ減らしてしまったのが不安だった。シャッターを上げ、歩道から十分に明るい店内を見て一安心。良かった。これなら大丈夫。
8/8。11回目の結婚記念日だけど終日仕事。21:00になろうかという頃に、近所で何か食べますか、となって、前から気になっていた串揚げの店『卯吉』へ行ってみることにした。春日通を東へ歩いて新御徒町駅と仲御徒町駅のちょうど中間あたりで左に曲がると、ほどなく角のマンションビル1Fに“串喝卯吉”と抜いた藍の暖簾が見つかる。串揚店にありがちな民芸調の作り込みのほとんど無い小ざっぱりとした店構え。
5人掛けられるかどうかのカウンターと4人掛けのテーブルがふたつの小さな店は主人一人だけで切り盛りされているようだった。テーブルのひとつではネクタイの二人連れが機嫌良さげに瓶ビールを空けている。給仕の手間の無いよう、私たちは主人のすぐ前のカウンター席に座らせてもらうことにした。おまかせ串を注文。
クリアウレタン塗装の木造作と粗めの左官壁の内装は、外観同様控えめながらしっかりしたつくり。入口部分の一角だけ少し削って切石と砂利を敷いてあり、残りの床は白御影調の塩ビタイルだが使い方がスマートなので安っぽくは見えない。レジ脇とカウンター脇の小壁の一部は黒塗りの異形鉄筋をランダムに配置して透かしてある。設計者の年代を感じさせるディテールだ。
テンポ良く運ばれて来る串揚げもまた見た目に奇抜なところは無い。ところがどれも一口食べると「美味い」と同時に「おや」と思わせるものがある。供する方は「椎茸です」、「玉葱です」、「帆立」です、と至ってさりげないが、素材の組み合わせや下味の段階で何かひと工夫、あるいはふた工夫が施されていることは明らかだ。私たちの単細胞な舌ではそれがどういったものなのかを一度で判別することは難しい。こりゃまた来てじっくり味わう必要がある。この辺は腕とセンスのある串揚店ならではの楽しみだ。
合間に造り(これも「おまかせ」に含まれている)を挟みつつ、かなりの本数を平らげてストップ。気がついたらほとんど塩だけで食べていた。最後に出て来たトマトの甘煮も上品な味付け。心地良い満腹感とともに春日通りを逆戻りした。
卯吉/東京都台東区台東4-29-15/03-3835-8227
12:00-13:30,17:00-22:00LO(土-21:00LO)/日祝休
8/7。前日に床仕上げ工事を終えた小田原『井筒屋』現場へ。
あちこちで最後の細かな取付や仕上げの作業をおこなう職人さんで現場はごったがえしていた。遅れて製作されたラッピンングカウンターも無事到着。
電気工事もほぼ最終段階。ダウンライトの一部はすでに点灯。
養生シートや什器の合間にちらほらとしか見えなかったが、床を覆ったブルーグレーのリノリウムシートもなかなかいい風合いだ。ここに来てようやく空間全体の完成形がおぼろげに姿を現しはじめた。
コンセントやスイッチプレートの最終的な配置を確認し、追加の小物什器や仕上がりに問題のあった箇所などについてイカハタ・清原さんと打合せ。工事の完了は8/10を予定。残り数日でどこまでのクオリティに持っていけるか。
8/6。仕事帰りに『前川』で鰻。駒形橋のそばにある有名店。以前から気にはしていたんだけど、実際に足を運んだのはこの日が初めて。
御影石張りの重厚な店構え。メニュー表を確認すると少々単価が高い。Tシャツ、ジーンズに図面ケースを携えた格好もどうかとは思ったが、せっかく前まで来たのだから、と、飾り窓付きの大きな引違戸を開けた。2Fの座敷へ通され、坂東太郎の蒲焼と重、肝の山椒煮と瓶のモルツを注文。
中(値段別に大・中・小のサイズがある)の蒲焼は見るからに立派なものだった。たれのかかり具合は薄め。一口箸で運ぶとふわりとした食感とともに鰻の風味が広がる。
上の写真が蒲焼と重(こちらは小)の一揃え。これに水菓子(この日はメロンだった)が付く。品良く、しかもボリュームのある内容に納得した。
主な器は網代模様の染付。女給さんの着物にもさりげなく網代がアレンジされている。白木と左官の内装は鰻同様シンプルで質の高いものだが、それにしては蛍光灯のシーリングライトを等間隔で並べただけの照明が少々味気なく感じる。大きな窓ガラス越しの目の前には隅田川と駒形橋。この店にはたぶん昼間来るのが正解だ。
設えの良い店の、設えの良い鰻。私たちのような身分の者も時々ならばいただいてもいいだろうか。
前川/東京都台東区駒形2-1-29/03-3841-6314
11:30-21:00/無休
8/4。小田原『井筒屋』の現場へ。塗装工事が一通り終わり、この日は照明器具や什器パーツの取付が行われていた。
上の写真左は組み立て前の什器の上にダウンライトがずらりと並べられた状態。写真右は接客スペースの壁面。丸窓が姿を現した。
OSBの什器がほぼ組み上がると、大きな雛壇が出現。先日取付けられた飾り垂壁に負けずとも劣らぬ迫力。
特注ペンダントも取付け完了。なかなかいい感じなんだけど、よく見るとLEDの組み込まれた先端部が少し曲がっている。吊り元のパーツの一部には色の剥がれが。どうやら輸送中に変な力が加わったようだ。
取付けに立ち会って下さっていたMAXRAY・宮野さんと相談。9日に工具を持ち込み、現場で修理していただくことになった。
大物造作はこれであらかた姿を現した。オフホワイトとさし色のピンク、OSBの質感が共鳴し合い、ある種独特なバランスが生まれつつある。
8/2のつづき。照明器具工場からアトリエまで歩く途中で『こんぴらや』の前を通り掛った。『梅むら』や『千葉屋』のすぐ近くにあるさぬきうどんの店。昭和40年開業。ちょうどお腹がすいていたので軽くいただいて帰ることにした。
白っぽい突板で覆われた店内は蛍光灯で照らされて明るくさっぱりとしている。左手に直線のキッチンカウンター。向かいの壁沿いにはベンチが並び、そちらへ寄せてテーブルとスツールのセットが4つか5つ。ベンチに荷物を置いて、二人でテーブルを挟んでスツールに腰掛けると、お互いの視線の先にそれぞれ一台ずつテレビが吊るされていた。ほどなく女性の店員さんがやって来て、暖かいお茶と水とをひとつずつ置く。どうやらいろいろと親切な店のようだ。
他には3人客が一組いて、サワーをやりながらつまみメニューをたくさん頼んでいる様子。そういう使い方もあるらしい。私たちの方はこんぴらうどんと冷たいぶっかけうどんを注文。
上の写真はこんぴらうどん。具は溶き卵、油揚げ、揚げ玉など。出汁はどんぶりの底が見えそうなくらいに透き通り、しっかりと風味がある。素晴らしい。
こちらは冷たいぶっかけうどん。小麦の味が力強く生き生きとした麺だが、「さぬき」を冠するには弾力やねばりに欠ける。さぬきうどんブームのはるか以前からある店だけに、そこは期待するだけ野暮だ。これはこれで美味い。
どちらかと言うと上質な出汁のインパクトの方が勝るため、ここではかけうどん系のメニューの方が私たちの好みに合う。食べ終わるとどんぶりはすっかり空。勘定をしてもらい、先ほどの店員さんとキッチンの奥に居た店主氏の笑顔に会釈して上機嫌で店を出た。お二人はおそらくご夫婦だろう。
こんぴらや/東京都台東区浅草3-7-5/03-3875-0732
11:30-14:00,17:00-23:00(土17:00-23:00)/日祝休
8/2のつづき。小田原から東京に戻って竜泉にある照明器具工場へ。MAXRAYの宮野さんと待ち合わせて、『井筒屋』のために一灯だけ製作することにした特注ペンダントライトの仕上がりをチェック。
ピンク色のパイプの先端に白色の高輝度LEDを付けたシンプルな照明器具。中央通りの歩道からよく見える位置の什器上に設置する予定。
LEDの光色は蛍光灯の光に比べてもはっきりと区別がつく。『井筒屋』の照明は全て電球色だからより一層際立つことだろう。
この時点では出来は上々、と思われたが、後日現場での取付け時に思わぬトラブルが。
8/2。いよいよ追い込みに入った小田原『井筒屋』現場へ。
壁際の什器や造作の設置がほぼ完了し、塗装工事が中盤戦。壁面や天井面の下地塗りがほぼ完了しつつあった。
天井には2カ所の飾り垂壁は取付けられた。かなりのボリューム感。計算通り、この店を象徴する存在になってくれそう。造作の仕上がりに何カ所か問題のある箇所が見つかったため、携帯電話で写真を撮ってイカハタ・清原さんにメール。
外装工事は塗装の仕上げを残してほぼ完了。ローコストな工事ながら、改装前とは打って変わったまとまり感が。
8/1。打合せへ向かう途中、白金台の駅から外苑西通りを北上中に『ユーネックス・ナニナニ』の前を通り掛った。フィリップ・スタルク氏がデザインした4F建てのちいさなオフィス・商業ビル。実施設計は野沢誠+GETT。1989年竣工。
改めて間近で実物を眺めると本当に美しい造形だ。
築後17年を経て銅板葺きの外装は多少変色し、薄汚れた印象となったことは否めないが、それも今後は徐々にこの建物ならではの味わいとなってゆくだろう。そもそも看板建築などに多用されていた銅板の風合いは、都会の薄曇りの風景にぴったりだと思う。
もしかすると、ピカピカの状態でこの建物を見ていたら、あまり好きにはなれなかったかもしれないな。
Philippe Starck(株式会社ツツイ)
ユーネックスナニナニ(菊川工業株式会社)
7/30。初台で『インゴ・マウラー展』を見てから幡ヶ谷へ。代々木上原方面に6、7分歩いたところにある『Bar Nakagawa』を初めて訪れた。2004年4月にオープンした全13席のちいさなバー。内外装のデザインはナツメトモミチ氏。
雪のかたまりを削り出したような造形、質感のファサード。エントランスの白い格子のドアは一見してレストランのようだが、その脇にある曲面のゲート造作を切り抜いた店名ロゴがさりげなくバーであることを示す。バーテンダー氏に案内され、アプローチ左手の低い垂壁の下をくぐるようにして抜けるとカウンター席にたどりつく。シグード・レッセル氏デザインの大降りで手触りの良い椅子に腰掛けてカクテルを注文。
小さな空間であるにもかかわらず設計的な見所は多い。曲面の天井と、そこに穿たれた空調用のスリットやスピーカーの穴、カウンター上部に仕込まれた照明の納まりはとりわけユニークで、仕上がりも素晴らしい。外の方を見返すと、天井の端部から先ほどのアプローチの垂壁、テーブル席の向こうの窓まで、角アールの造形が幾重にもリズミカルに重なる様子が目に楽しい。テーブル席の上にはルイス・ポールセンのペンダントライト。シンプルなようでいてその実様々な要素が混じった空間だが違和感も嫌らしさも感じられないのは、おそらくナツメ氏のバランス感覚に負うところが大きい。氏自身、きっとこの仕事を楽しんだであろうことが伝わって来るようなデザインだ。
ボストンクーラーは千鳥の切子グラスで、桃のラムベースカクテルは海月のようなかたちのうすはりグラスで登場。バーテンダー氏のセンスもまたユニークだ。どちらも時間をかけて味わうタイプのレシピで、なるほどそういうコンセプトの店なんだな、と納得した。覚醒よりも酩酊を好む気分の酒飲みにはぴったりだろう。またきっとお邪魔させていただきます。
Bar Nakagawa/東京都渋谷区西原3-25-5-1F-B
03-5453-0650/19:00-4:00/休日は要電話確認
7/30。東京オペラシティアートギャラリーへ『光の魔術師:インゴ・マウラー展』を見に行った。ドイツのライティングクリエーター、インゴ・マウラー氏とインゴ・マウラー社の1960年代から現在までの業績を網羅する内容の世界巡回展。
最初期の作品である『バルブ』(1966)にはじまりOLEDを挟み込んだガラステーブルのインスタレーションへと至る展示のボリュームは、一人のデザイナーとそのカンパニーの活動を紹介するものとして最近では破格のものであると言っていいだろう。大空間を全く持て余すことなく生かし切った構成も素晴らしい。
それでも個人的にはなんとなく物足りない感覚を覚えたのは、1997年に東京デザインセンターで開催された『Ingo Maurer in Japan』の印象が強過ぎるためかもしれない。街路に直接面した屋外アトリウムに吊るされた巨大なハート型の照明オブジェを目にした時に感じたインパクトは、私たちの記憶の中にいまだ深く刻み込まれている。会場規模は今回に比較するとかなり小さく、動線は変形していたが、ひとつひとつの作品が本当に丁寧に展示されていたように思う。さらにはっきりしているのは『Ingo Maurer in Japan』の会場は今回の会場よりもずっと暗かったこと。この違いはライティングデザインを紹介する上であまりに大きい。今回の展覧会が結果的に「光」を体験することよりもむしろ「もの」を見ることにウェイトを置いた内容となってしまったことはちょっと残念だ。
とは言え、インゴ・マウラー氏の詩的でテクノロジカルなコンセプトと実際の作品を見る上で、ここまで密度が高く内容的にもクオリティの高いイベントは、日本では極めて貴重であることは間違いない。プロダクトデザイナーや建築家はもちろん、他の多くのクリエーターにとっても大いに見るべき価値のある展覧会だ。
光の魔術師:インゴ・マウラー展
JDNリポート/光の魔術師 インゴ・マウラー展
7/29。隅田川花火大会の日。昨年同様、マンションの通路から見ることができれば良かったんだけど、今年は外装工事のため薄いメッシュ状の仮囲いシートを通しての鑑賞。
これはこれでまあ奇麗だけど、やっぱりスッキリしないよね。
そんなわけで、皆様今年はお誘いできなくてごめんなさい。
7/28。小田原『井筒屋』の現場チェックと打合せ。前回来た時の予感が的中し、工程に遅れが生じていた。造作の状態にあまり変わりはなく、予定されていた塗装工事はまだはじまっていない。
その代わり外装の工事はかなり進行。欄間と腰の部分に白く染色した檜材が短冊状に並び、残りのガラス面には強力な西日を遮るための紫外線カットフィルムが貼られた。
もともとアンバー色だったアルミサッシの方立は白い塩ビシートで覆われ、予想以上にずいぶんと印象が変わった(上の写真左)。外装と同時に檜材の突き出し看板もほぼ出来上がりつつあった(上の写真右)。
自動ドアは床センサー式から上部人感センサー式に変更。床センサーの埋まっていた部分はモルタルで埋めることに(上の写真左)。店内のパーティションを取付ける部分にはベースとなるスチールプレートが埋め込まれていた(上の写真右)。
チェックの合間に有線放送の打合せ。さらにしばらくしてから地元の植木屋さんと既存のプランターへの植え込みについての打合せ。スラリとした体型に作業服と地下足袋をしゃきっと身に付けた植木屋さんはきびきびとした動作が印象的。しかも話が通じるのが実に早い。いい仕事をして下さりそうな予感。
今後の工程を現場担当の重本さんに確認してから東京へ戻る。
7/27。和装店巡りの合間に『梅むら』へ初めて立ち寄った。東京の甘味好きの間では知らない人は居ないくらいの有名店。1968年開業。
場所は観音裏、見番と言問通りの間辺り。住所をたよりにたどり着いてみると、そこは色あせた赤いテントがついた小さなビル。店先に竹製のベンチがぽつんと置かれ、その周りには鉢植えの観葉植物が山盛り。思わずアルミの引戸をがらがらと開けて「ホントにココですか?」と聞きたくなるくらいに地味で控えめな佇まい。
せまい店内には4人掛けの座敷席がふたつとカウンター席がぎゅうぎゅうに詰め込まれていて、私たちが訪ねたときにはその半分近くが埋まっていた。ちょうど食べ終わったところの着物の女性二人連れと入れ替わりに座敷席へ。4人で豆かん天と氷豆かん天、あんみつ豆と氷ぜんざいを注文。
看板メニューの豆かん。赤エンドウと寒天の豊かな風味をさっぱりと上品な黒蜜が引き立てる。シンプルながらバランスの良さが際立つ。
氷豆かんは豆かんの上にかき氷を乗せたもの。やはりシンプル。それだけに美味い。
あんみつと氷ぜんざいにも上品な味わいは共通している。それにしてもこれほどのものがいただけるとは、外観からはとてもじゃないが想像がつかない。なんとも不思議な感じではあるが、これもまた浅草らしい店のあり方なのかもしれない。
梅むら/東京都台東区浅草3-22-12/03-3873-6992
13:00-18:00(土祝-16:00)/日休