9/13。青山『A to Z cafe』で食事とお茶。青森県で開催中の奈良美智 + grafによるイベントに連携して2006年2月にオープンしたカフェ。場所は『madu』並びのビル5F。
この日はあいにく雨だったが、ビルの北側全面に開かれた窓からの眺めはなかなかのもの。一方、奈良美智 + grafとボランティアスタッフを中心に施工された内装は手作り感たっぷり。フロアの中心にはサービスカウンターを兼ねた小屋のインスタレーションが据えられ、客席テーブルがその周りを取り囲む。シンプルながらよく考えられた楽しいプランだ。
オムカレーとメンチカツ、コーヒーとロールケーキを注文。リーズナブルな単価にそれなりの味。こういう「ザ・ゆるカフェ」と言った感じのメニューをいただいたのは考えてみればかなり久しぶりで、なんだか懐かしい。
基本的にエレベーターでのアプローチしか無い隠れ家的な立地のおかげか、全部合わせると80席、あるいはそれ以上はありそうなテーブルは、まばらにしか埋まっていない。外を見ればてっぺんの霞んだ六本木ヒルズやアークヒルズ。プラダのビルはだんだん曲面ガラスの部分が減ってフラットになって来ているように思うけど気のせいだろうか。と、そんなことをぼんやり考えながら、遅い午後を過ごさせてもらった。
いろんな意味で、青山には有りそうで無かった空間だ。心無しか、客層まで青山っぽくないような。
A to Z cafe/東京都港区南青山5-8-3-5F/03-5464-0281
11:30-23:30(休日の前日-28:00)/無休