9/6。『井筒屋』の完成写真撮影。フォトグラファー・佐藤振一さんの車に同乗して小田原へ。
器や箱物などこまごまとした商品が無数に並ぶハウスウェアショップの撮影は準備が整うまでが大変だ。売場としては問題が無くても、写真的にはどうしても商品ボリュームをある程度減らさないことには絵にならない。商品を減らせば自ずとレイアウトも調整せざるを得なくなるわけで、ますます時間がかかる。
午後一番からセッティングをはじめて、撮影が本格的にはじまったのは16:00頃から。この日は天気が悪く、辺りは夜のように暗くなったり、かと思えば急に明るくなったりを繰り返し、なかなかシャッターを切ることが出来ない。
エントランスサインの照明が赤いのは蛍光灯ダウンライトに撮影用のフィルターを被せたため。
私たちはと言えばこの日に限って間抜けなことにカメラを持ってくるのを忘れてしまい、佐藤さんのコンパクトデジカメをお借りして、いつものように撮影現場の撮影。
最終的に『井筒屋』の店内は、69.4平米ほどのフロアに、それぞれつくりの大きく異なる売場が小箱のように詰まった空間となった。クロームメッキのスチールパイプを配置したパーティションは、思った以上に視覚に効いているかもしれない。こちらは別の角度からの写真。
OSBを多用した接客エリアはマッシブな表情に。デジカメの発色がイマイチでなんだか黄ばんだ感じの写真になってしまったのが残念。
撮影はハロゲンとエースラインの照明を交互に付け消ししつつ、同時にカラーフィルターを使い分けて多重露光する方式で進められた。終わったのは夜中の1:00頃。いやはや、お疲れさまでした。苦労した分、仕上がりが楽しみだ。