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暮らしの道具たち : 三笘修の陶器

9/12。spiralで開催されていたもうひとつのイベントがあった。常滑の陶芸家・三笘修氏の『三笘修 陶展「天然色・合成色」』。場所は2F・スパイラルマーケットの一角。

三笘修氏について、私たちには全く知識が無い。「天然色・合成色」というタイトルは釉薬の種類からとられており、作品は天然の釉薬から由来する錆色やモノトーンの陶器と、顔料系の釉薬によるくすんだブルーやピンクに彩られた陶器の二通りに大別される。作品のほとんどは片手におさまりそうな小ささ。そのかたちは紙箱のような直方体であったり、打ち捨てられた機械の一部品のようであったり、単純な棒だったりする。
大小の展示台は腰よりも少し低めの白くシンプルな箱形。それらの上に、作品は種類ごとに分けられて、ぽつりぽつりと、あるいはぎっしりと、さまざまな距離感をとりながら配置される。それは陶器展と言うより集落の模型を見るような、ちょっと不思議な光景だった。

060921_osamumitoma.jpg

そのプレゼンテーションにすっかり心を動かされて、ついつい作品を3点購入。ブルーの蓋物はw55xd45xh45mmくらいで、赤錆色の蓋物はw35xd35xh45mmくらい。黒い台形状の作品は一輪挿しで、本来は写真手前の面を上にして壁などに取付けるもの。サイズはw20xd65xh90mmくらい。どれもちっちゃくて実にかわいらしい。

スケールと形態。その組み合わせが醸し出す独特な存在感。いくつか寄り添うと、その魅力は倍増する。

三笘修(たのしい生活の友)

2006年09月22日 04:00 | trackbacks (0) | comments (0)
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