9/18。博物館へ行く前に軽く腹ごしらえ。上野松坂屋南館地下の明石焼の店『たこ八』へ。本店は大阪阿倍野センタービルの地下にある。少々ややこしいが、たこ焼きチェーンの『たこ八』とは無関係。明石焼とたこ焼きもまた似て非なる食べ物だ。
注文すると、ほとんど待ち時間無く、とっくりに入った熱々の出汁と一緒に明石焼(明石での正しい呼称は「玉子焼」)が登場。本場に比べるとさすがに若干しっかりめに焼きあげられてはいるものの、箸でつまめばぐにゃりと変形する。下駄から慎重に取り上げて、透き通った出汁を注いだ椀に浸し、ふわふわの生地を崩しながらいただく。テーブル端の薬味入れには紅生姜とねぎと三つ葉のきざみ。三つ葉とは特に相性がいい。
明石以外の地でまともな明石焼を食べることのできる店は極めて少なく、近隣の大阪、さらには神戸ですらその例外ではない。東京でこれほどのものが味わえるのは、ほとんど奇跡じゃなかろうか。
たこ八上野松坂屋店/東京都台東区上野3-29-5上野松坂屋店南館B2F
03-3832-1111(松坂屋代表)/10:00-19:30/不定休(松坂屋に準ずる)