8/31。17:00過ぎに『井筒屋』の商品ディスプレイ作業が終わって早めの夕食へ。中央通り沿い、『井筒屋』の並びにある料理店『だるま』に初めて行ってみた。小田原観光では定番の大型店にして老舗。1893年創業。
建物は関東大震災後の1926年に立て直されたもの。瓦葺き唐破風造りのエントランスポーチは重厚過ぎるくらいに重厚なデザイン。向かって右側の茂みの中には達磨、左側にはおかめの陶像が佇んでいる。子供が泣き出しそうなくらいにインパクトの強い店構え。
暖簾をくぐり、衝立ての向こう側にまわると、これまた重厚なインテリアが眼前に広がる。壁や床のデザインはわりと適当な寄せ集めだが、升目に銘木をあしらった折上格天井は私たちのような素人の目で見てさえいかにも相当なものだ。高さは4m前後はあろうか。やり過ぎも徹底的だとかえって清々しい。
あじとまいかの造り、金目の煮物、伊勢海老の鬼がら焼など、地魚を中心にたっぷりといただいて、お代は一人3000円台半ば。着いた時間帯にはさすがに他の客はあまり居なかったものの、18:00を過ぎる頃には1F食堂フロアはほぼ満杯。団体観光客風なテーブルよりも、意外に軽装で地元風の人が多い。中にはTシャツにサンダル履きでどう見てもご近所からの赤ちゃん連れ家族も居たりして、ほとんどファミリーレストランの様相。いや、文字通り、ここはファミレスなのだ。建物は国の登録有形文化財だけど。
だるま/神奈川県小田原市本町2-1-30/0465-22-4128
11:00-20:00(LO)/無休