9/26。銀座『さか田』で夕食。『恐るべきさぬきうどん文庫版・麺地巡礼の巻』にも掲載されている讃岐うどん店。開業年は不明。初代の店主は徳島県出身で、さぬき麺業で修行なさった方だったと聞く。先日訪れた根津『根の津』の店主はこの店で修行の後に独立されたのだそうだ。
場所は『MIKIMOTO Ginza 2』から並木通りを少しばかり北上したところにあるちいさな雑居ビルの2F。平日の夕食時とあって、二十数席ほどの店内は大いに賑わっていた。メニューにはうどん以外の飲屋料理も充実している。生じょうゆ・ぶっかけ・かやくがセットになったうどん三昧と釜玉バターうどん、鳴門わかめのぬるぬるサラダと肉豆腐を注文。
生じょうゆうどんのエッジとつやは実に見事なもの。のどごしと歯ごたえも申し分無い。讃岐うどんと呼ぶには「のびやかさ」が決定的に欠けているように思うが、これはこれで美味い。ぶっかけ(下の写真左)についても同様のことが言える。
かやくうどんはここでもやはり大阪うどん化していた。いりこの使われていない出汁がその印象をより強くする。いわゆる一般的なうどんとして、讃岐を忘れていただくことが容易なメニューだけに、かえって満足度は高い。
ほぼカルボナーラ、と言った風情の釜玉バターうどん。こちらもかやくうどんと同じ理由で無条件に美味い。素材の持ち味をダイレクトに生かしたサイドメニューもなかなかいける。なるほど、これは流行るわけだ。銀座にあっては貴重なリーズナブルさと、十二分に満足のゆくクオリティを兼ね備えた良店だ。
しかし讃岐うどんを標榜する店としては、ずいぶん遠くまで来てしまったな、と思わざるを得ないのが正直なところ。ついこの間いただいた『根の津』のうどんが懐かしいとさえ感じられる。
果たして初代店主のうどんはどんなものだったのか。今の『さか田』とそう変わりは無いにせよ、できれば一度味わっておきたかった。
さか田/東京都中央区銀座1-5-13-2F/03-3563-7400
11:30-14:00,17:00-22:30(土昼のみ)/日祝休
とにかくこしがあって旨いです。のどごしとうどんそのものの味が,ぶっかけかきじょうゆでわかります。しろうとのわつぃですら・・・
で,じゃこてんがまたもっちりと延びる感じで魚の香りがしてたまりません。
どこから購入なのか聞いたんですが,本場宇和島からの直送品だとか,どなたかこのじゃこてんの入手方法を教えてください
>ささきじゅんさん
コメントをありがとうございます。うどんにじゃこ天、最近食べてないなあ。。。『さか田』がどちらから仕入れていらっしゃるのか、残念ながら分からないのですが、以前私たちが取り寄せたことのある『田中蒲鉾本店』のじゃこ天は大変美味しいものでした。
http://www.netwave.or.jp/~takehime/
宇和島には他にも通販を扱っている専門店がいくつかあるみたいなので、そのうちちゃんと比較してみたいものです。