10/22。富士吉田からウヱハラ先生のトゥインゴ号で御殿場へ。『プレミアム・アウトレット』を初めて訪れた。アメリカのチェルシー・プレミアム・アウトレットが展開するアウトレットセンターのひとつ。近隣に点在する専用駐車場のひとつから、シャトルバスに10分ほど揺られて到着。
商売柄問題があるかとは思うが、個人的には全く興味の無かった場所。こういう機会でもないと一生行かなかったかも。しかし百聞は一見にしかず。意外にも大いに楽しむことができた。ここのところ金欠状態が慢性化しているため、結局何も買えなかったんだけど(BALLYの30万円のレザージャケットに6万円の札が下がっているのを見た時は、さすがに間違えて買ってしまいそうになった)。
御殿場市深沢の東名高速脇にある敷地は鮎沢川の支流を挟むようなかたちで2つのエリアにまたがっている。その間にかかるブリッジからの景色はこんな具合。
テーマパーク級の恐ろしく巨大な商業施設は、そのスケールにも関わらず全体にそつなくデザインされている。良くも悪くも特筆するようなことは何も無い。ただグレーの空の下、富士山系の森と高湿度な空気のなかに、いかにもアメリカ的なうすっぺらい表層が居心地悪そうに存在するだけだ。
そんな中でもCamperのショップは実に上手くデザインされていた。お決まりの大胆なレッドの壁面やグラフィックと、グリーンの鉄骨で囲われたストックスペースの対比が鮮やか。黒い傘の照明が、木製什器と一体化した亜鉛メッキパイプのフレームからぶら下がっているのも、ベタな手法ではあるが嫌みが無い。
左の写真は動線のあちこちに点在する屋台のようなショップのひとつ。こうしたものまで環境に合わせて割合ちゃんとデザインされている。右はフードコート。販売スペースがこぢんまりとしているのに対して、客席スペースは驚くほど広大なのが面白い。壁に取付けられた巨大な鹿の首の剥製にびっくり。
今度は貯金して行こう。