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都市とデザインと, 食べたり飲んだり : 大阪・にし

12/25。前日から徹夜で仕事。飛行機の時間ギリギリになんとか羽田へたどり着き、正午前に伊丹へ。さらにバスと地下鉄を乗り継いで須賀さん宅に到着。あまりにくたびれていたので、いきなりではあったが少し仮眠させていただく。

で、夕刻に復活。凌子さんと勝野は着物に着替えて、ヤギと3人で地下鉄で扇町へ。改札で三好姉さんと落ち合い、慣れない道に迷いながらなんとか『にし』を発見。須賀さん、上田さん、寳納さん夫妻と合流して忘年会がスタート。

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和牛焼肉店『にし』のオープンは1997年。焼肉店とは言うがメニュー構成はコース中心で、実際にはレストランであると考えた方がしっくり来る。焼き物はテーブルに埋込まれた炭火の無煙ロースターで店のスタッフが調理してくれる。
インテリアデザインは我らが心の師匠・野井成正さん。建築躯体とともに白く塗りつぶされた木造作による間仕切りと、オリジナルの黒いペンダントライトが特徴的。野井作品の中でも最も簡素なデザインではあるが、深い陰影をたたえたその空間は凛として気品があり、しかもどことなくミステリアスだ。完成から10年を経て、当初白一色だった壁面には所々、黒田征太郎氏のペインティングが控えめに散りばめられ、彩りを加えている。

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料理も素晴らしい。サイコロタン、造りやにぎり、タンの唐揚げなどはどれも主にシンプルな白い器(黒田泰蔵氏の作品を含む)に置かれ、繊細な仕事によって最大限に引き出された霜降り和牛の旨味が咥内にひろがる。ずっしりと心地良くしびれるようなその感覚は、回転の抑えられた直球を受け止めた瞬間を彷彿させる。

こちらは締めの稲庭うどんとデザートのアイス最中。これまた美味い。

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カジュアルながら行き届いたサービスもまた申し分無い。もしもこの店が東京にあったら、散財はまず避けられないだろう。恐るべき名店。

にし/大阪府大阪市北区同心2-13-6/06-6357-7600
17:30-23:00/日休

nishi (noi-shigemasa.com)

2007年01月05日 09:00 | trackbacks (0) | comments (0)
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