12/28。明石散策の途中、『きむらや』に初めて立ち寄った。1924年創業(屋台営業はそれ以前からとのこと)の玉子焼(明石焼)専門店。
場所は魚の棚商店街からほど近いアーケード沿い。交差点に向かって斜めにガラス張りの調理場を構えた間口の狭い店構えは、いかにも地元庶民の店、と言った風情の静かな佇まい。赤い暖簾をくぐってアルミサッシの引戸を開けると店内は以外に広く、カウンターとテーブルを合わせて30ほどの席はほとんど埋まっていた。外からは想像のつかない賑わいぶりに驚く。
玉子焼は一人前で20個。朱塗りの下駄に乗って豪快に登場。思わず歓声を上げつつカメラを構えると、店主と思しいおばちゃんがにこやかに「撮りましょうか?」と声をかけて下さった。
出汁に着けたり、テーブルに置いてあるソースを塗ったりしつつ、熱々をいただく。ふわふわした食感と玉子の香ばしさが印象的。素朴で美味い。
味といい、おばちゃんといい、なんともしみじみとしたいい店だ。今度来た時はぜひ関東煮もいただいてみよう。
きむらや/兵庫県明石市鍛治屋町5-23/078-911-8320
9:00-17:30(売切御免)/月休,火不定休