4/23。愛知出張の合間に名古屋駅前の『ミッドランドスクエア』を視察。2007年3月にオープンした複合商業施設。内外装のデザインを手がけたのは日建スペースデザインとジオ・アカマツ。
名駅通りに面してブティックがパッチワークのように並んだファサードは上品とは言い難いが、商業エリアの環境デザインはモノトーンを基調にスッキリとデザインされている。
通路幅は広く、天井は高い。特に低層部の共用通路の広大さは東京の商業施設では体験できないものだ。地上階に並ぶショーメやセリーヌ、バカラなどのテナントも、そのスケールを生かしてのびのびとブランドを演出している。施設全体のプランニングは東京ミッドタウンなどと同様、吹き抜けの周辺を通路とテナントが取り囲むごく一般的なものだが、余計な装飾にまみれていないことがかえって豊かさと余裕を感じさせる。
上の写真は吹き抜けに面したエレベーター。ミニマムながら存在感のあるデザイン。アップルストア銀座を拡大したよう。
と、オープンラッシュの東京の商業施設に比較してデザイン的には圧勝の感のある『ミッドランドスクエア』だが、1日に数回の頻度でちょっと驚くようなことが起こる。
吹き抜けの天井に並んだ照明オブジェが音楽とともに昇降、変形し、様々にその色を変える演出は、まあふた昔ほど前に流行ったからくり時計の親玉のようなものか。あきれる程のダイナミックさに、思わず笑ってしまった。
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