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都市とデザインと : NICOLAS G. HAYEK CENTER

6/21。gggで『廣村正彰 2D⇔3D』を見た後、中央通りへ出ると斜め向かいに見慣れない高層ビルがあった。スウォッチグループの本社機能を備える『NICOLAS G. HAYEK CENTER』(ニコラス・G・ハイエック センター)。5/24にオープンしたばかり。建築デザインは坂茂建築設計

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14階建のビルの全景を対面から写真に収めることはなかなか難しい。最上階の不整形な屋根の下にあるのがイベントホール。その下数フロアにわたってオフィス、さらにカスタマーサービスが3フロア、4FからB1Fまでがスウォッチグループ傘下ブランド(スウォッチオメガブレゲレオン・アトブランパングラスヒュッテジャケ・ドロー)のブティックとなっている。

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写真上方にあるガラスの楕円柱はブレゲのショーウィンドウ。それ自体が油圧昇降式のエレベーターとなっており、乗り込むと3Fのブレゲ・ブティック銀座へ直接アプローチできる。地上階には同様に各ブティックのショーウィンドウ兼直通エレベーターがブランドの数だけ配置されている。プラン的にかなり厄介なことになりそうだが、利用する分には至って分かりやすく、なかなか面白い仕掛け。

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写真は裏通りから中央通りの方を見たところ。地上階から4Fまでは壁面緑化の施されたアトリウムで、裏通りへの通り抜けができる。ビルのファサードは前面背面ともに巨大なガラスのシャッターで4分割されており、開放すると各フロアの大半が風の通り道となる。実際に活用されることがあるのかどうかは不明だが、実に大胆極まりない設計だ。言わば、ビルごとオープンテラス。

現状ではさすがに装備が重過ぎる印象は否めないが、こうしたことを実現できる仕組みが将来的にもっと洗練されて風通しの良いビルが増えれば、都市の景観はずいぶんと軽やかなものになるだろう。そんな想像の膨らむ楽しい建物だった。

2007年06月28日 10:00 | trackbacks (0) | comments (0)
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