5/30。浅草で昼食。『ヨシカミ』を初めて訪れた。「うますぎて申し訳ないス!」のコピーで地元ではお馴染みの洋食店。創業は1951年。現在の建物は1960年築。
場所は新仲見世の北側、ROX向かいのフットサルコート裏手。往時のことは分からないが、現在の街並からすると少々見つけ辛い。外観は有名店にしては比較的地味でこぢんまりとしている。
五叉路側(写真手前側)の茶色いテントの下にあるちいさなアルミのドアから店内へ入ると、目の前にカウンター席があり、その左右にテーブル席が並ぶ。席数は意外に多く、特にカウンター左側のエリアには奥行きがある。この日はその突き当たりのテーブル席に落ち着いた。
大衆食堂らしいスチールフレームのスタッキングチェアは背と座が茶色いビニールレザー張り。背に店のキャラクターが型押しされているのが可愛らしい。そこら中に貼られたPOPは壁や窓辺を埋め尽くす勢いで、しかもそのほとんどが今時珍しいサインペンによる手描き。凝ったイラスト入りのものが多く、楽しく見飽きない。暇な時間だったことも良かったのかもしれないが、年配の店員さん方の応対は親切でゆったりとしており、食事の前からすっかりくつろがせていただいた。
注文したのはビーフシチューとオムライス。皿にも大きくキャラクターがプリントされている。味はとびきり、というわけではないが、値段からすれば十二分に美味しい。
優しく懐かしく、気取らない洋食店。今後はぜひ気軽に使わせていただくことにしよう。昼時から夜十時過ぎまでノンストップで開いているのも有り難い。
ヨシカミ/東京都台東区浅草1-41-4/03-3841-1802
11:45-22:00(LO)/木休