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珈琲の美味しい店 : 大阪・アラビヤ珈琲店

6/25。『アラビヤ珈琲店』で朝食。場所は心斎橋となんばの間、戎橋筋から法善寺横丁へと抜ける路地。この辺りはミナミでも特別ディープなエリアだ。

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『アラビヤ珈琲店』は1951年創業の自家焙煎珈琲店。ドアを開けると左手にレジと10席程の客席カウンターがあり、右手に4人掛けのテーブル席が並ぶ。突き当たりのショーケース(古い木彫りのディスプレイ物や珈琲器具などが雑然と詰め込まれている)の向こうにもいくつかのテーブルの並ぶ部屋があり、さらに最奥には2F客席への階段。と、こぢんまりとした外観に似合わず席数は結構多い。板張りの壁に囲まれた店内の照明は控えめ。古びたカウンターチェア(先代マスターの作とのこと)の武骨な意匠が一際印象に残る。

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メニューには関西の喫茶店に期待されるものが一通り揃う。しかもその全てに期待以上のインパクトがあり、文句無しに喫茶店好き・カフェ好きの琴線を震わせる。この日頼んだのはブレンドとミックスジュース、ホットケーキにアラビヤサンド。

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ブレンドの味は自家焙煎店としては平均的なものだが、大阪の地でここまでの珈琲を提供する店を私たちは他にほとんど知らない。ミックスジュースはビジュアルも含めまさにパーフェクト。しっとりとした食感と香ばしい風味のホットケーキは専門店を凌駕する素晴らしさ。

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そして何を置いても外せないのがアラビヤサンド。両面焼きのトーストに挟まれたハム入りの卵焼き。その見事なハーモニーに思わず顔がほころぶ。美味い。

こうしたメニューがマスターと老齢の女性(先代の奥様と思われる)のお二人だけのカウンターキッチンから提供されることは驚きだ。また、マスターの応対はいつ来てもシンプルながら気持ち良いもので、老舗に有りがちな重圧を客に微塵も感じさせないことにかえって尊敬を覚える。この日はあまり時間がなかったのでダッチコーヒーやコーヒーゼリーをいただくことができなかったのが残念。大阪に連泊する機会があればなあ。

アラビヤ珈琲店/大阪市中央区難波1-6-7/06-6211-8048
10:00-22:00/無休

2007年07月02日 06:00 | trackbacks (0) | comments (0)
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