願はくば個の決定により多くの普遍妥当性があります様にと、私は何時も珈琲を煎てながら心にそう念じたものである。(襟立博保)
珈琲と文化 2000年冬号/No.40(いなほ書房)より
*オリジナル:珈琲教室 第一部(リヒト珈琲(1947-55頃)作成の小冊子)
おはようございます。
胸に染み入る、しかし耳に痛い言葉です。
いつも決まった2人分のコーヒーにすぎませんが、神妙な心持ちでさきほど、煎れていました。
>arakiさん
シンプルですが、全てのものづくりに通底する心構えを表す言葉に思えてなりません。デザイン、建築もまた然り。
ちなみに襟立博保(1907-75)は吉祥寺『もか』の標氏が心の師匠として崇拝する大阪の伝説的コーヒーマスターで、内藤多仲のもとで構造設計を学んだ経歴を持つ人物です。