8/10。福間さんのお誘いで『駒形どぜう』へ。1801年創業のどじょう料理店。初代越後屋助七は「どぜう」の表記の発案者とされる。浅草でも指折りの有名店で、アトリエからはほとんど近所と言って良いくらいの距離ながら、訪れるのはこれが初めて。
場所は駒形橋の手前を少し南に下った江戸通り沿い。路地を挟んだ隣はバンダイの本社で、少し北側にはエースの本社がある。1964年に建てられた木造の店舗は地上3階・地下1階の4フロアを擁し、席数は250を超える。シンプルさの中にも威風を感じさせる外観は、東京の庶民の文化と気質をよく表すように思う。店先にある『江戸文化道場』の看板は、隔月で催されている芸能、工芸などに関する講座の告知。
暖簾をくぐり、引戸を開けると、籐を敷き詰めた入れ込み座敷の賑わいが眼前にひろがる。気分は俄然盛り上がり、早速「そこ座っていい?」と靴を脱ぎそうになったが、この日は脇の階段から2Fの大広間に通された。1Fも2Fも天井は高く、内装のつくりは外観同様実にしっかりとしており、余計な装飾は無い。古い建物にしてはエアコンの効きは良く、そこらじゅうで鍋の湯気が立ち上っているにもかかわらず室内は快適だ。座卓を3人で囲み、どぜう定食を2人前とくじら刺身、鯉のあらいなどを一気に注文。ほどなく、座卓に仕込まれた小型のコンロにどぜうなべが乗せられた。
はじめて嗅ぐどじょうと味噌の合わさった香りは、不思議に懐かしく、優しいものだった。どじょうは丸のままだが、最初から骨まで柔らかく煮込まれている。たっぷりと葱を混ぜ、好みで山椒か七味をかけていただくと、その風味はさらに引き立つ。強いくせのようなものはどこにも無く、なんと言うか、しみじみ美味い。どじょうを開きにして卵でとじた柳川では、ふくよかな食感が一層強調される。これもまた捨て難い。
四十手前にして今さらのどじょう開眼。近々飯田屋にもぜひ行ってみなくては。
駒形どぜう/東京都台東区駒形1-7-12/03-3842-4001
11:00-21:00(LO)/年中無休
久しぶりにここ見ました。あらやだ、お元気でしょうか? 笑
ね、いいでしょどぜう。頬張った後に鼻から抜ける、何ともいえないほのかな苦みと、汗と汗。あ〜喰いたい。。
駒形デビューはまだですが、飯田屋はいい意味でカジュアルでよかったです。
家屋が家屋なんで、くつろぎたくなるんですけど、こうゆうのはさっと食ってさっと出るのが、粋なんじゃないかと、勝手に思っています。いかがでしょうか?
明日サンバカーニバルに合わせて浅草行こうと思ったら、カーニバル今日でやんの。うっかりミス。。。(このところ作品制作により健康被害必須の粉塵まみれでそれどこでなく。。)
>ま さん
まさにそれ基本ですね(>さっと食ってさっと出る)。と言いつつ浅草に越して以来「真の江戸っ子の粋には敵わない」と痛感する今日この頃だったりします。私たちも食べるのは早い方なんですがねえ。。。田舎育ちが下手にマネすると身体に悪そうなので(笑)そこそこにしておこうと思いまーす。まこっちゃんも健康に気をつけて!