自由が丘のレストラン物件『alternative』が9/21に着工。解体工事に始まり、23日から墨出し。24日に現場のチェックと打ち合わせを行った。
場所は八雲三丁目交差点にほど近い学園通り沿い。『ザ・ガーデン自由が丘』は斜め向かいと言って良いくらいの距離で、『モンサンクレール』もすぐそばにある。好立地ではあるが、駅から歩くと品の無い高級車がぶんぶん通るわりには道幅が狭く、ストレスを感じることは否めない。
グリーンのタイル張りが特徴的な低層ビル(築24年くらい)の専用階段を2Fへ上がったところが今回の現場。通りから店構えは全く伺えない。周辺の浮ついた空気感を遮断し、隠れ家的な空間を作るには最適な条件と言える。100平米ほどのフロアは約50cmの段差を持つ2つのエリアに分かれており、低い方のフロアは通りから離れたサンルームとひと続きになっている。
正確な建築図面が残っていないため、解体後に寸法や納まりを調整しなくてはならない箇所がかなりあちこちに生じた。施工を担当していただくイカハタ・清原さんと打ち合わせしながら、半ばその場で即興的に設計しているような感覚に。多少の調整はどこでも付き物だが、これほどの現場は久しぶり。天井の細かな高さ設定については、後日、空調機器を実際に吊ってみながら決定することになった。厄介なことも盛り沢山だが、その分楽しみなことも多い現場になりそうだ。
この日は左官屋さんが現場に入り、フロアの一部にあった凹みを埋める作業中。
既存の床タイルを残したまま施工するため、墨出しは上の写真左のように養生テープを併用しながら行われた。写真右は清原さんがその場で描いた階段造作の納まりスケッチ。
今のところオーナー・シェフの渡辺さんからは和食をベースにしたコース料理がメニューの中心になるとお聞きしている。私たちが多大にリスペクトする人物が創作の腕を振るう店だけに、一消費者としての楽しみも膨らむ。自由が丘にかつて有りそうで無かったゆとりの感じられる空間を提供したい。東京に越したばかりの頃、およそ4年間を過ごした街へのささやかな贈り物になればと思う。
オープンは11/6の予定。
着工、まずはご苦労様です。
とってもいい場所なんですね、ほんとに。
お料理も楽しみだし、ラブザラ新作飲食店デザインも、
いちファンとして楽しみです♪
先日、京都取材でびっくりしたのですが、
きものの生地取りも「墨入れ」と言うらしく、
友禅の現場なのに、建築っぽい専門用語が
飛び交っていました……。
こちらのものづくりも、実は男っぽい世界(笑)。
建築設計・施工の布版って感じです。
>わらしーさん
料理はもう間違いなく美味しいです。あー楽しみだ。インテリアデザインにもどうぞ期待して下さい。
京友禅の取材、うらやましいです。布を「施工」なさっているわけですね。なるほど。。。また詳しい話、聞かせて下さいね!