12/27。『三八』田宮店から車を東へ走らせ、駅前を迂回して南へ。『珈琲美学』yamashiroで寛がせていただいた。オーナー・小原博氏による『でっち亭』(81、2年頃開業。2007年に『珈琲美学』chiyogamaruにリニューアル)の姉妹店として1990年に開業した自家焙煎珈琲店。ここのところ足を運ぶ機会に恵まれず、2、3年ぶりの訪問となった。
市中心部を離れ、アスティとくしまや徳島文理大学に近接したこのエリアにはどことなく落ち着いた雰囲気があり、小洒落た飲食店がちらほらと点在している。そうした中、駐車場の北側と東側とにL字型に配置された簡素な木造平屋の『珈琲美学』の外観は、少々味気なく見えなくもない。が、駐車場に面した建物角にある入口から店内へ入るとその印象は一変する。
小屋組の露出した天井は思いのほか高く、重厚だ。内装の大部分は焦茶に染色された木造作が占め、窓から差し込む自然光がそこに深い陰影を与える。入口の正面には豆売りなどの物販カウンターとレジがあり、向かって右側にカウンター席。東側の棟は全てテーブル席。その配置や黒いウレタン塗装に革張りのチェアのボリュームはゆったりとしており、頭上の空間も含め心地の良い余裕を感じさせる。席数の多さに対してスタッフの人数はすいぶんと少なそうに見えるが、目配りは行き届いており応対にもそつがない。営業時間の長さも含め、実に使い勝手が良く有り難い店だ。
上の写真は美学ブレンド。かなりソフトな味。おそらくペーパードリップかと思われる。ビスコッティと一緒に付いて来るのは阿波和三盆糖(岡田製糖所のものだろうか)。そのまま食べても、珈琲に入れても良し。
上の写真左上はドライブラック。ネルで点滴抽出するとのこと。こちらは力強くまろやかな苦味の珈琲。美味い。この後いただいたインドネシア・トラジャも香り高い逸品だった。また、この店はデザートも素晴らしく、外せない。写真右上がレアチーズケーキ。左下があずきのケーキ。右下が鳴門金時ケーキ。どれも上品な甘さで珈琲との相性は抜群だ。
そう言えばこちらでまだエスプレッソのメニューをいただいたことが無い。次回はぜひ。
珈琲美学 yamashiro/徳島県徳島市山城西1-7/088-655-8877
8:30-23:00/無休(1/1のみ休)
ご無沙汰してます。いのうえ改めかげやまです。
以前うちにいたスタッフが徳島人の旦那さんと結婚してあちらへ移り住みました。
喫茶店が充実していると言っていましたが、こんな素敵な喫茶店がたくさんあるといいですね。
カフェより断然喫茶店派のワタクシでした。
>yumicoさん
ごぶさたですー。遅ればせながらご結婚おめでとうございます!徳島には市内を中心に自家焙煎珈琲店がけっこうあるみたいなんですが、私たちはまだぜんぜん開拓できてません。。。次回はぜひハシゴしてみたいなあ。