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都市とデザインと : 日本橋・カフェテラス東洋

2/28。午後一番に東新宿でプレゼンテーションの後、日本橋へ移動。諸々の視察と買い物の前に『東洋』の1Fカフェテラスで遅い昼食を摂ることにした。開業は1964年。インテリアデザインは故・境沢孝が手がけており、1981年に同氏のデザインで一度全面改装された。その後、1983年に2Fにレストラン(こちらのインテリアも同氏のデザイン)がオープン。2001年には両フロアに境沢健次(ケンジデザインスタジオ)氏による部分改装が施され、現在に至っている。2Fレストランなどについての記事はこちら

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上の写真は中央通り側から店舗区画の奥側を見た全景。この眺めはおそらくほぼ1981年当時のままだ。入り組んだ斜め動線によるユニークな座席レイアウト、天井や壁面にちりばめられた摩訶不思議な照明オブジェはまさに「境沢節」と呼ぶにふさわしい。「造形のパターンはすべてが、たった今考えついたような執念のない、グラフィティのように実感のともなわない軽いものを考えて行った。」(境沢孝/商店建築1981年7月号)

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上の写真は中央通りに面した2001年の改装部分。以前はシックなパブカウンターの設えられていた場所が、オープンなテーブル席に変わっている。赤、白、黒のグラフィカルな造作とナチュラルな節有りの羽目板との組み合わせが特徴的。あっけらかんとカラフルな印象ではあるものの、家具については81年当時のデザインが踏襲されていることもあって、新旧の空間にはさほど違和感は無い。

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フードメニューは2Fのレストラン同様、これぞ軽食、と言った味わい(海鮮グラタンはなかなかの美味だった)。食後にいただいた苺ショートケーキとコーヒーも含め、昭和のカフェテラスとしての完成度は高い。

境沢デザインを詣でる意味も含め、これからも何度となく訪れたい日本橋の憩いの場。機会があれば各部のディテールをきちんと撮影させていただきたいものだ。

2008年03月18日 10:00 | trackbacks (0) | comments (0)
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