3/29。今戸で仕事の後、隅田川の土手へ。満開の桜を眺めつつ、桜橋を渡ってすぐの向島にある『長命寺桜もち山本や』(ちょうめいじさくらもちやまもとや)を初めて訪れた。創業はなんと1717年。初代山本新六は桜餅の考案者と言われる。
この日はイートインのスペースが閉まっていたので、6個入りをひとつ持ち帰り。包みを解き、紙箱を開けたのが下の写真。
桜の葉の塩漬けがぎっしり。芳香とともに春の風情が溢れ出す。
さながら発掘するようにして桜餅を取り出し、煎茶とともにいただいた。薄い餅に餡を挟み込んだその味は、実に拍子抜けするくらい素朴なもので、初めて食べたにもかかわらず、なんだか懐かしい心持ちがした。なるほど、桜餅の主役は元来桜そのものだったのか。「花より団子」なる慣用句は、この店に限ってはどうやら当たらない。
長命寺桜もち山本や/東京都墨田区向島5-1-14/03-3622-3266
9:00-18:00/月休