4/7。午前中に原宿、午後から阿佐ヶ谷で打ち合わせ。夕方に一段落して『ひねもすのたり』並びの『うさぎや』でひと休み。どら焼きが有名な和菓子店。上野広小路『うさぎや』の初代・谷口喜作氏ご令嬢が1948年に創業とのこと。
店舗はおそらく鉄骨造と思しい低層ビルの商店街に面した北側に、木造平屋の前半分だけを継ぎ足すようなかたちで設けられている。正面右手にある半間ほどのショーウィンドウに飾られた季節の菓子の可愛らしいディスプレイに目をやりつつ、木枠の大きなガラス引戸を開けて店内へ。
すぐ目の前にカウンターショーケースが置かれ、右脇の細い通路に沿ってテーブル席が2セット。カウンターショーケースの後ろからは首の高さほどの低い間仕切りが奥へと続いており、その左側にバックヤードへの動線、裏側にもう1セットのテーブル席が隠れている。
店頭販売と、計3セットのテーブルでのイートインの機能を無駄なくコンパクトにまとめたプランニングは実に見事だ。面取りの木造作に和紙調クロス、割石床が蛍光灯のシーリングライトに照らされた内装は、ごく正調ながら丁寧かつシンプルな造りで五月蝿さが無く、居心地が良い。
あんみつと豆かんを店内で。甘過ぎず、さっぱりと上品。どら焼きを購入して次の打ち合わせへ。
アトリエに戻って、煎茶とどら焼き。見目麗しく、丁寧な仕事を感じさせる品だった。さすがに上野広小路ほどの輝きは無いが、十分に美味い。他の和菓子も含め、またぜひいただいてみよう。
うさぎや(阿佐ヶ谷)/東京都杉並区阿佐谷北1-3-7/03-3338-9230
9:00-19:00/土・第3金休