5/31。夕刻、銀座『野の花司』で姫令法(ヒメリョウブ)、小手毬(コデマリ)、深山鳴子百合(シンザンナルコユリ)と河原撫子(カワラナデシコ)を買って阿佐ヶ谷へ。駅前のとんかつ店『かつ久』で腹ごしらえをしてから開店準備の進む『阿佐谷銘茶楽山新店』にお伺いした。22:00過ぎまでオーナー・古川さんと歓談後、完成写真の撮影準備を開始。
商品ディスプレイを撮影用に整え、花を生け、暖簾にアイロンを掛けて、フォトグラファー・佐藤振一さんがいよいよカメラを構えたのが24:00過ぎ。
つい先日まで空っぽだった空間の、あるべき場所にあるべきものが収まると、途端に店は生き生きとした表情を見せ始める。
内装のトーンを厳しく制限したのがここでは思いのほか有効だった。商品パッケージと、空間そのものの素の造形が互いに引き立つ。
今回店内のライティングには白熱系のダウンライトと、T6タイプ(直径20mm)蛍光灯の間接照明が併用されている。撮影にあたっては各部のスイッチを点けたり消したりしつつ、蛍光灯の色被りを防ぐためその都度フィルターを入れ替えての多重露光方式がとられた。その分、カットごとに随分と時間を要する。大きな空間の撮影ではなかなかここまでの手間は掛けられない。
ほとんど休憩なしで作業は続き、翌朝6:30頃にようやく撮影終了。雨が降らなくて良かった。マクドナルドでコーヒーを飲んで解散。写真の仕上がりが楽しみ。
その翌日、6/2(月)に『阿佐谷銘茶楽山新店』はオープンを迎えた。お近くの方には普段使いの日本茶をぜひこちらでお求めいただければ幸いだ。量販店のお茶とは比較にならない豊かさを味わっていただきたい。
阿佐谷銘茶楽山新店/東京都杉並区阿佐谷北1-3-6/03-3330-0210
9:00-19:00/土休