4/27。国立能楽堂で茂山狂言を見た後、浅草へ戻って軽く食事。以前から一度行ってみたかったラーメン店『与ろゐ屋』へ。創業は1991年。
仲見世を上り伝法院通りを右に曲がると、ほどなく蔵を模した店構えが現れる。間口は2間ほどしかなく、店内は狭い。地上階右手にカウンターキッチンがあり、客席が10ほどへばりつく。入口脇の急な階段を上ると、二階にはテーブル席が5セット。最奥にパントリーとダムウェーターが設えてある。さらに上階に従業員用のスペースがある模様。内装は至って簡素な白いビニールクロス張りで照明は蛍光灯。らーめんとざるらーめん、和風ぎょうざを注文。
ラーメンのスープは澄んだ褐色。さっぱりとした味わいの中に、煮干と柚の香りが強い印象を残す。旨い。太めの縮れ麺にさらりとしたスープはさほど絡みはしないが、麺自体の持つ粘りある食感が良い。なるほど、この感じはまさしく「ラーメン」ではなく「中華そば」と呼ぶにふさわしい。
ざるらーめんではこの「そば」的感覚がいささか行き過ぎて、麺とスープが完全にバラバラになってしまうような気がした。おそらく好みにも寄るのだろうが、この店ではらーめんをいただくのが私たちにとって正解のようだ。和風ぎょうざは大振りで焼き上がりが美しい。にんにく不使用とのことで、食べごたえは十分ながらこれまたさっぱりといただける。
シンプルで飾り気の無い和風ラーメン。浅草の地によく馴染む。
与ろゐ屋/東京都台東区浅草1-36-7/03-3845-4618
11:00-20:30/無休
こんにちは。ここはお昼の定番コースの一つで、週1回は行っています。
ここに限らず、浅草は下町だなあと思うのはこんな観光地でも頻繁に通っているといつの間にか向こうに覚えられて「いつもの」でメニューが通るようになることです。
>dokuさん
お昼の定番、『与ろゐ屋』のラーメンなら納得です。インパクトはありませんが、優しい味と言うか、なんだかしみじみ旨いんですよね。私たちは浅草へ行くとついあちこち浮気してしまうので、未だ「いつもの」が通る店がありません。。。
なかなか旨そうですね
前にも話しましたが、自由が丘のいちばんやが最近気に入っています。
インパクトはないし量は少ないし高めなのですが
作る人の味のセンスが感じられる・・・相当研究したのでしょうきっと・・
しみじみとした味です。鮭の香りはするしもはや中華といいがたい
味になっています。自分は白しょうゆラーメンが気に入りました
>kiyoさん
『いちばんや』、ホームページを見てみました。実に旨そうですね。機会を見つけてぜひぜひ行ってみたいです。ラーメンはあまり頻繁にいただく方ではありませんが、日々新しい店や新しいスタイルが生まれたり移り変わったりしてゆく一方、老舗の暖簾も残っていることに感心します。研究のしがいがありそう。でも私たちの貧弱な胃袋ではとても無理ですね(笑)。