7/4。成山画廊で『松井冬子について』を見てから靖国通りを神保町へ。白山通りからすずらん通りへ入るとすぐ右手の『スヰートポーヅ』で夕食を採った。満州で開業し、1936年に神保町で店を構えたという餃子専門店。
建物は2つの店舗付き住宅が隣り合わせにくっついた2階建て。アルミのドアから縄のれんをくぐって店内へ。中央に通路を挟んで4人掛けのテーブル席が6つほど。その向こうにレジと手洗があり、最奥にキッチン。店のつくりはどこをとっても簡素そのものながら、オフホワイトの化粧板に覆われた内装には割合清潔な雰囲気がある。
常々行列のできる人気店だが、時間が早かったおかげでこの日はすんなりと入れてもらえた。お一人様の女性客と向かい合わせに相席。餃子定食と水餃子、天津包子を各1で注文し、テレビのニュースを斜め上に見ながら待つ。しばらくして定食から順に登場となった。
上の写真は定食の焼餃子。筒状に包まれている。
上の写真は水餃子。こちらはいわゆる餃子形。どちらの餃子も具をしっかりと包み込もうとしないゆるーい作りとなっている。にんにくを用いない味付けは実にあっさりとしており、良く言えば上品、幾分物足りない印象ながら、ぶ厚い皮のもちもちした食感が実にいい。ビールのつまみやおかずとしても悪くはないが、この餃子は明らかに「主食」だ。食べ進むにつれて胃袋にずっしりと効いてくる。天津包子(やはりあっさり味)もいただくと、2人でちょうどいい具合に満腹。三角巾のおばちゃんの明るい声に送られて、次の客と入れ替わりに気分よく店を後にした。
スヰートポーヅ/東京都千代田区神田神保町1-13-2/03-3295-4084
11:30-15:00,16:30-20:30(土11:30-20:30)/日月休