8/21。西小松川町(江戸川区)で型小紋の三橋工房を見学の後、総武線を御茶ノ水まで引き返して『ミロ』で軽く食事。途中、駅の聖橋口を出て右手にある『黒岩スリッパ店』という店の前で足が止まった。
4本の光柱を中央に据え、まわりを無機質な内装造作が取り囲むガラス張りの店構え。エントランスの両脇にあるクローム色の階段型のディスプレイ棚といい、その上にカールコードで吊るされた蛍光灯のペンダントライトといい、実にクールなデザインでまとめられている。スリッパだけがひたすら整然と並ぶ様子がまた渋い。
所々で造作の軸線のズレが多少気にはなるものの、設計者の方の腕前はなかなかのものと見た。濃厚な70年代の香り漂う秀作だ。機会があればぜひスリッパをオーダーしてみたい。
黒岩スリッパ店/東京都千代田区神田駿河台2-6-4/03-3291-9618
初めまして 私も黒岩スリッパの愛用者です。
地方都市に住むので中々お店には行けず、電話で購入していました。ところが最近電話したらしばらくは通じずに、次は電話は使われていません。となりました。
廃業してしまったのでしょうか?ご存知ですか?
すごく、残念です。
>あーちゃんさん
はじめまして。コメントをありがとうございます。著名なイラストレーター・原田治氏のブログにこんな↓記事がありました。詳細は不明ですが、国内のスリッパ製造の現場はかなり厳しい状況のようですね。残念ながら黒岩スリッパも廃業なさったのかもしれません。。。
http://d.hatena.ne.jp/osamuharada/20090602
今日(土)スリッパを買いに御茶ノ水に行ってびっくり
黒岩スリッパ店は廃業のメモが・・・シャッタ-が降りてました。
とても、とても残念です。
>浮き舟さん
はじめまして。コメントをありがとうございます。やはり廃業なさっていたんですね。私たちは結局一度もオーダーに伺うことができませんでした。なんだか申し訳ない気持ちです。
スリッパの国内生産が危ぶまれる状況は、本当に残念でなりません。得てして、こうした身近なものから徐々に生産拠点が海外へと移ってしまうものなんですよね。お世話になっている暮らしの道具たちに対して、もっと注意を払わなくては。