10/28。銀座でデザイン展をはしごの途中、こんな建物の前を通り掛った。
『竹川画廊』。ざっと見たところ地上2階、地下1階建ての鉄骨造かと思われる。上左右の三方が薄いオフホワイトの壁で囲われ、少し奥まったところに華奢な暗色のスチールサッシ。ガラス越しのすぐ向こう側に階段があり、上りきったところにちいさな箱状のバルコニーが突き出す。屋根の中央には大きなトップライトがあることが伺え、その下に調光板が吊られている。日中は自然光、夜間は蛍光灯による間接光が2階を満たす仕組みのようだ。1、2階とも天井は木材で仕上げられ、無機質な空間のアクセントとなっている。
築年数も設計者も不明。佇まいからしておそらく1950年代から60年代の作ではないかと思われる。それにしても実に濃厚なモダニズム。
竹川画廊/東京都中央区銀座7-7-7
銀座の気になるビル(May 11, 2006)