3/29。天満天神繁昌亭で『早朝もっちゃりーず寄席』を見てから難波へ移動。『蘭館珈琲ハウス』なんばCITY店でくまざわあかね先生と待ち合わせ。『今井』本店で昼食。1946年創業のうどん・蕎麦店。昨年末にホテルニューオータニ大阪店(インテリアデザインを三橋いく代氏が手掛けている)に伺って以来「ぜひ本店にも」と思ってはいたが、こんなに早くその機会があるとは。
店舗は中座の火災後、2003年に建て替えられた中層の自社ビル内にある。道頓堀通りの南側に面した1Fエントランスには和風の木造作と立派な柳の木。上階は御影石張り。間口三間ほどのこぢんまりとした設えながら、大阪きっての猥雑な繁華街にあって、その静かな佇まいはかえって印象的だ。暖簾をくぐり自動ドアを開けると、ちょうど昼時とあってレジ前にものすごい行列が。それでも20分弱の待ち時間で1F手前のテーブル席に落ち着くことができた。見かけによらず、かなりの席数があるようだ。エントランスと同様、内装も白木と淡色の左官が基調のすっきりとしたもの。きつねうどんと鴨ざるそば、豆御飯を注文。
極めつけに上品な出汁。あぶらあげから染みた甘味。麺のつややかでやさしいこと。「はんなり」と言う単語はまさにこのような体験のためにある。期待に違わぬ上方のきつねうどんだった。しみじみ美味い。豆御飯との取り合わせは完璧。
そして、蕎麦もまた素晴らしいのがこの店の凄いところ(蕎麦近景)。鮮やかな食感と香りにこれまた大いに満足させていただいた。
今度伺う機会があれば、あの出汁をさらにたっぷりと堪能したいものだ。鍋焼きうどんもさぞかし見事に違いない。
今井 本店/大阪府大阪市中央区道頓堀1-7-22/06-6211-0319
11:00-21:40LO/水休