4/28。打合せが延びた夕刻、気分転換に浅草まで歩いて『あづま』で軽く食事。雷門通りからすし屋通りに入って歩くこと少々。右手にくすんだ黄色地に黒文字で「柳麺 餃子 あづま」と書かれたテントが現れる。行灯の置き看板には「純レバ DXラーメン」。はて、純レバとは?と首を傾げてからずいぶんと月日が経ってしまった。伺うのはこの日がはじめて。
枯れた感じのサンプルケースを横目に自動ドアをくぐると、すぐ右に白い化粧板のカウンターキッチン。そこに十数席のスツールが並んでいる。照明はほとんどキッチンの蛍光灯で賄われており、中で忙しく動き回る三方とステンレスの鈍い光がこの店の第一印象のほぼ大半を占める。内装については壁面が羽目板張りだったことくらいしか記憶に無い。2間強の間口の店内は奥へと長く、突き当たりには若干のテーブル席がある様子。自動ドア脇のケースにビール、フロア中ほどの背中側にウォーターサーバーが置かれ、それぞれセルフサービスとなっている。純レバ丼とラーメン、餃子を注文。
さて、純レバとは甘辛く炒めた鶏レバーとハツに刻んだネギをどばっとかけたものだった。それがごはんに乗って純レバ丼。材料、見た目ともにシンプル(ゆえに「純」なのだそうだ)ながら、食感と風味のバランスが素晴らしい。食べるに連れて唐辛子が効いてごはんが進む進む。
ラーメンも至ってシンプル。具材はチャーシューが一枚ともやしにネギが少々、とこれだけの潔さ。細いストレート麺と飴色のスープ。上品な甘味とコク、さっぱりとした後味が実に見事。強力な二品を前にしてやや印象が薄くはなるものの、丁寧なつくりの餃子もまた好ましいものだ。
白髪まじりの口ヒゲをたたえた店主氏の存在は大きい。客と小気味良く掛け合いながら、カウンターを一手に仕切るその楽しげな様子は、間違いなくこの店の味わいのひとつ。帰り際の控えめで、かつ明確な笑顔がなんとも男前だった。
次はDXラーメンをぜひいただいてみよう。壁に赤い筆文字で「あれ」と貼紙があったのも気になるな。
あづま/東京都台東区浅草1-13-4/03-3841-2566
16:00-24:00(日祝15:00-23:00)/水木休
こんにちは。
実は私がいま通ってる現場の近くにも純レバ&ラーメンと看板にかかげる店がありまして、レバーの入ったラーメンと思いきや、あづまと同じく鶏レバーに刻んだネギがたっぷり振りかけられたいわばニラ抜きニラレバでした。旨かったんですけどね。ちなみに店名は『漢』。まあ、そういう味付けでした。
>アラキさん
純レバってこっちに越して来るまで全く知りませんでしたけど、あるところにはあるメニューなんですね。何か繋がりがあるのかなあ。「純レバ派」みたいな。それにしても『漢』とはまた力強い。。。