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life of "love the life"

仕事してるんです : ふつうの家01・内外装下地 その5

8/11。神戸市『ふつうの家01』現場へ。

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内装下地の工事もいよいよ大詰め。PB(プラスターボード)貼りが進行中。写真は1F北西角のリビングルーム。カウンターの下地が組まれ、キッチン側とリビング側とに二分された。

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上の写真左の白いパネルは外装仕上げに用いられる左官のサンプル。白く、フラットできめ細かな質感。写真右は階段。あらかじめ集成材で組み上げたものを取り付け。はしごで上り下りしなくてすむのがありがたい。

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上の写真はすべて階段まわりのディテール。左上から時計回りに、踏面、天窓見上げ、手摺と2FのWC窓まわり、2F和室の窓まわり。狭いながらもなかなか表情豊かな場所になりそうだ。

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上の写真左は1Fキッチンカウンター脇の丸柱。ウレタンで養生中。右は2FのWC天井。ずいぶん昔にどこかで見たことがあるようなデザイン。

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上の写真は1Fキッチン越しにリビングルーム、和室を見たところ。全体の空間ボリュームが確認できるようになるまであと少し。

2009年08月27日 18:00 | trackbacks (0) | comments (0)

研究活動のご連絡 : 元浅草勉強会 05 ご報告

8/22に『元浅草勉強会 05』が開かれました。大阪、京都、九州、四国の商環境デザインをご紹介しながら、現代的な「和」を至って自然に表現できてしまうのは、西日本のデザイナーの大きな特徴かもしれないな、と改めて感じました。とは言え、その中でも上手い下手は歴然と存在します。私たちも「西から来た東京のデザイナー」であることを自覚しつつ、まだまだ精進せねばと思います。

『元浅草勉強会 05』でご提供したお茶とお茶請けは下記の通りです。

・在来種 煎茶(越後村上・富士美園・飯島剛志作・2008)冷茶
ほんまもんむぎ茶(JA香川県・2008)

・麩饅頭(蔵前・栄久堂
・のぼりあゆ(蔵前・栄久堂

次回『元浅草勉強会 06』は9/19(土)14:00からの予定です。詳細が決まりましたらこちらでお知らせします。皆様のお越しを楽しみにお待ちしています。

love the life / stady(元浅草勉強会)
元浅草勉強会 05 のお知らせ(August 3, 2009)

2009年08月25日 17:00 | trackbacks (0) | comments (0)

都市とデザインと : 妻家房 日本橋店

8/8。日本橋で遅い昼食。コレド内4Fにある『妻家房』日本橋店へ。2004年オープンの韓国料理店。インテリアデザインを手掛けたのは飯島直樹デザイン室。ぜひ伺わねば、と思い続けて不覚にも5年が経ってしまっていた。

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錆風塗装の鉄板に丸穴をグラフィカルに配した店構え。2枚の薄いプレートが細いフレームを挟んで共用通路側と客席側にビス止めされ、厚み数cmほどの壁を成している。その内側、と言うかスキ間は白くペイントされており、下方からハロゲンランプの間接照明がライトアップする。

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店内は思いのほか広く、席数は合計80弱とのこと。上の写真は最奥からエントランスの方を見返したところ。左手には絶妙な高さのローパーティションで区切られたボックス席がいくつか並び、そこを通り抜けた向こうにもさらにテーブル席がある。内装もまた錆鉄の質感と、同じトーンに染色された木材とで構成され、丸形蛍光灯によるサークル状の照明器具が間仕切りの丸穴に呼応する。基本的な照度は壁際の間接照明と、最少限のダウンライトでまかなわれている。

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上の写真は店内側から見た間仕切りのディテール。重厚な素材と、浮遊感さえ覚える軽やかな形式。他ではまず味わえないアンビバレンス。これが実に心地良い。

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石焼ビビンパ・プルコギセットと冷麺・チヂミセットでがっつり腹ごしらえ。どれもさっぱりとした味付けで、近頃すっかり縮こまってしまっている私たちの胃袋にもすんなりと収まった。この内容、この空間にして価格は至ってリーズナブルだ。昼から夜までノンストップで営業しているのがまた有り難い。

妻家房 日本橋店/東京都中央区日本橋1-4-1 コレド日本橋4F/03-5204-0108
11:00-23:00(日祝-22:00)/不定休(コレド日本橋に準ずる)

2009年08月25日 01:00 | trackbacks (0) | comments (0)

ちょっといい風景 : 台東の合歓木

8/1。夕刻、御徒町台東中学校近くのオフィスビルにて。

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合歓木(ネムノキ)の花をまじまじと見たのは十数年以上ぶりかもしれない。こんな不思議な姿だったっけ。あまりに繊細で蒸発してしまいそうだ。

2009年08月21日 16:00 | trackbacks (0) | comments (0)

落語初心者のメモ : 落語初心者のメモ 2009年7月

7/5。内幸町ホールで『桂雀三郎独演会』。桂雀太さんで『天狗刺し』、雀三郎師匠で『胴乱の幸助』、仲入り、柳亭市馬師匠で『あくび指南』、雀三郎師匠で『三十石』。幸助のいびつなキャラがいかにも自然に淡々と描かれ、河畔の眺望が高座から蜃気楼のようにひろがる。『三十石』は演者の方によって、同じ淀川でもずいぶんと風情が異なる。この日はとりわけ未明以降の様子が心に残った。すっかり夢心地。でも、雀のおやどで拝見したような爆発的な高座を東京でもぜひ拝見したいなあ、と思ったり。

7/8。みたか井心亭で『寄席井心亭 数えて百六十九夜 文月』柳家花緑師匠の会。柳家緑君さんで『真田小僧』、花緑師匠で『高砂や』、仲入り、柳貴家雪之介師匠の大神楽、花緑師匠で『宮戸川』、花緑師匠で『二階ぞめき』。はじめて拝見した雪之介師匠が凄い。日本刀に生卵。座敷は驚愕と拍手の渦。この狭い場所でそこまでやるか。花緑師匠は軽妙な根多をみっつ。流れもテンションもいつも通り。しかし拝見する度に師匠ご自身が「落語化」し、高座の面白味が増大する。『二階ぞめき』の若旦那との同化ぶりはほとんど幻惑的だった。

7/11。三鷹・星のホールで『柳亭市馬独演会』。柳亭市也さんで『道具屋』、市馬師匠で『ふだんの袴』、恩田えり師匠を高座へ迎えてのお囃子の演奏、市馬師匠で『締め込み』、仲入り、市馬師匠で『船徳』。『締め込み』が素晴らしかった。庶民生活の悲哀と強烈なナンセンス。堪らない。

7/15。みたか井心亭で『寄席井心亭 数えて百七十夜 文月』林家たい平師匠の会。林家たこ平さんで『長短』、たい平師匠で『七段目』、三遊亭歌奴師匠で『寝床』、仲入り、たい平師匠で『千両みかん』。流麗の一言に尽きる歌奴師匠。心地良過ぎて思わずうとうとしそうになるのもまた落語の幸せ。たい平師匠の『七段目』は何度拝見しても爆笑。『千両みかん』は番頭の心境を丁寧に描いての静かな幕切れに思わずしみじみ。

7/24。人形町・日本橋社会教育会館8Fホールで『WAZAOGI落語会 円丈フェスティバル2009「百年目の夜」』。三遊亭丈二師匠の小噺、三遊亭円丈師匠で『文七元結』、仲入り、円丈師匠・丈二師匠・千葉しん師匠で『DJトークショー』、円丈師匠で『百年目』。お久と文七の関係にオリジナルのエピソードを追加することで物語としての奥行きを増した『文七元結』に驚き。『百年目』は花見の番頭のはじけ具合に爆笑。一転、終盤では旦那と差し向かいの場面が極めて丁寧に描かれ、涙を誘う。結果、展開そのものは鉄壁のスタンダードさで、そのことにかえって驚いた。円丈師匠の古典はやっぱり「新しい」。

2009年08月16日 22:00 | trackbacks (0) | comments (0)

仕事してるんです : ふつうの家01・内外装下地 その4

7/24。神戸市『ふつうの家01』現場へ。

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外装のモルタル下地がほぼ工事完了。足場の向こうにグレーの面が立ち上がり、よりスッキリとした箱形が現れた。後日、これに仕上げの左官を施す。

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上の写真左は玄関から1F南中央の玄関から東側の駐車場を見たところ。右は2Fテラス南西側の壁。どちらも天井パネルの取り付けまでが終わり、ほぼかたちになった。

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上の写真左の中ほどに2本並んでいるのは前回に取り付けられていた丸柱と、新しく取り付けられたステンレスの手摺パイプ。2Fの建具枠の取り付けもかなり進んだ。写真右は北東角和室の出入口引戸まわり。

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家具造作の工事も進行中。上の写真左は1F中央の電話台まわり。右は2F南東角個室の収納まわり。いよいよ細部の造作が佳境に入る。

2009年08月11日 19:00 | trackbacks (0) | comments (0)

都市とデザインと : はらドーナッツ神戸本店,自由が丘店

7/2。神戸出張の合間に『はらドーナッツ』の神戸本店へ。『原とうふ店』(1968年開業)が2008年5月にオープンしたおから・豆乳ドーナツ店。

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地下鉄・湊川公園駅から商店街を北上。アーケードを抜けるとすぐ右手の角に、白く簡素な店構えが現れる。ドーナツをモチーフにぺたっと「刷っただけ」の控えめなグラフィックの用い方がかえって印象深い。

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電球色に統一されたあかりにぼんやりと包まれた店内。その造作もまた簡素そのものだ。しかしディテールは明らかに厳しく整理されたもので、こうしたテイストの店にありがちな、いかにもあざといローファイさは感じられない。手法は包装資材や印刷物のデザインにも徹底して踏襲されている。プロの仕事なのだ。

7/9。久しぶりに自由が丘の雑貨店をリサーチしたついでに『はらドーナッツ』自由が丘店に寄ってみた。2009年6月にオープン。

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場所はすずかけ通りと自由通りの交差点近く。以前からここにあるベージュの外装パネルに覆われたちいさな3階建てのビル全体がリニューアルされ、白くフラットで豆腐のような建物へと変身していた。『はらドーナッツ』に合わせたのだろうか。

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駅よりのビル角に本店同様のあかりが灯る。隣の区画はこの時まだ工事中。間口は本店に比べるとずいぶん広く、大きくとられたガラスの間仕切りを通して、奥のキッチンのよく片付いた様子が見える。

現時点で『はらドーナッツ』の店舗数は全国に19とのこと。本店オープンから1年あまりにして実に大変な勢いだ。ホームページの写真を拝見すると、どうやらこの質の高いつくりがきっちり全店に行き渡っている様子が伺える。きっと優れたアートディレクターがおられるに違いない。どなたの仕事なのか大いに気になるが、今のところその辺の情報は全然キャッチできず。ご存知の方、ぜひ教えて下さい。

おからドーナツの味は一言で言うと「懐かしい」。やや弾力のある素朴な食感に油の残り香。『栃木家』ほど洗練されてはいないものの、十分いける。

2009年08月10日 16:00 | trackbacks (0) | comments (0)

掲載誌・書籍など : drink! BEST OF BAR DESIGN

2009年4月にドイツ・BRAUN社から刊行された『drink! BEST OF BAR DESIGN』に『dcb』が掲載されています。序文でこの作品に触れて「This classic bar is the perfect metaphor of a moonlit night.」と書いていただきました。ちょっとくすぐったいですが、とても嬉しくありがたいことです。

掲載作品はドイツのデザイナーのものを中心に東アジア、中南米を含む世界各国から集められています。中でもCreneau International(ベルギー)の『Beaudevin』(ベルギー/ブリュッセル)、Alexander Brenner Architect(ドイツ)の『Conte』(ドイツ/シュトゥットガルト)、Johnsen Schmaling Architects(アメリカ)の『Down Town Bar』(アメリカ/ミルウォーキー)、Architects EAT(オーストラリア)の『Maedaya Bar』(アメリカ/リッチモンド)などが個人的に印象に残りました。

日本からは三宅博之デザインオフィスの『Bar N』(名古屋)も登場しています。派手でカラフルなページが続くなか、この作品の簡潔なプランと素材使いに思わずほっとします。

drink! BEST OF BAR DESIGN (BRAUN)
drink! BEST OF BAR DESIGN (amazon.co.jp)

2009年08月05日 14:00 | trackbacks (0) | comments (0)

ちょっといい風景 : 浅草・修復工事中の浅草寺本堂

7/5。浅草を散歩中、久しぶりに浅草寺(せんそうじ)の境内を通り掛ると、本堂が鉄骨造の巨大な工事用足場にすっぽりと覆われていた。

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これはこれでカッコいい。夜間作業とかやってるとさらに良さそうだ。

修復工事は2010年11月頃完了予定とのこと。

平成本堂大営繕 ご寄進のお願い(浅草寺)
平成本堂大営繕 工事進捗状況のご報告(浅草寺)

2009年08月04日 02:00 | trackbacks (0) | comments (0)

研究活動のご連絡 : 元浅草勉強会 05 のお知らせ

8/22(土)の14:00から『元浅草勉強会 05』を開きます。

ショートレクチャーのお題は『西日本の開拓者たち - 1970年代から・その3』。日本の商環境デザインをリードしたのは東京在住のインテリアデザイナーだけではありません。1970年前後に本格化した商環境デザインの発展において、西日本のインテリアデザイナーが果たした役割は大きなものでした。
葉祥栄氏は北九州・小倉を拠点に、その初期の活動をインテリアデザイナーとして展開しました。「非建築」を主題に透明素材と光を大胆に用いた作品の数々は、同時代の多くのデザイナーに衝撃を与えています。碓井登氏は四国・高松を拠点に様々な商環境を手掛けました。作品の中でもとりわけ数多いカフェのデザインは、ロードサイドの景観に明快で力強い造形を提供しています。関西からは岡山伸也氏、吉尾浩次氏をはじめ、多くのインテリアデザイナーが登場しました。特に1990年前後から展開された野井成正氏、間宮吉彦氏と彼らに続く世代の活躍は目覚ましく、以降の商環境デザインの主流は関西出身のインテリアデザイナーによって形成されたと言っても過言ではありません。日本のインテリアデザインは地域と密接に関わりながら多様性を獲得してきたのです。

参考:
野井成正さんのホームページ完成(September 6, 2004)
新丸の内ビルディング・decora、石月など(May 14, 2007)

ティータイムにお出しするオルタナ系日本茶はまだ未定です。

至って敷居の低い、ちいさな勉強会です。どなたもどうぞお気軽にお申込み・ご来訪下さい。


元浅草勉強会 05
ショートレクチャー担当:love the life(ヤギタカシ・勝野明美)
テーマ「西日本の開拓者たち - 1970年代から・その3」

・日程  :2009年8月22日(土)14:00より
・場所  :love the life アトリエ(住所などはこちら
・お茶代 :一般 1000円,学生 500円
・各回定員:だいたい5名様くらい(申込先着)。
・申込方法:メールでどうぞお気軽に。
      ご参加日、お名前、ご連絡先、ご参加人数、
      一般・学生の区別をお知らせ下さい。

元浅草勉強会の概要はこちら

2009年08月03日 11:00 | trackbacks (0) | comments (0)
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