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都市とデザインと : はらドーナッツ神戸本店,自由が丘店

7/2。神戸出張の合間に『はらドーナッツ』の神戸本店へ。『原とうふ店』(1968年開業)が2008年5月にオープンしたおから・豆乳ドーナツ店。

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地下鉄・湊川公園駅から商店街を北上。アーケードを抜けるとすぐ右手の角に、白く簡素な店構えが現れる。ドーナツをモチーフにぺたっと「刷っただけ」の控えめなグラフィックの用い方がかえって印象深い。

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電球色に統一されたあかりにぼんやりと包まれた店内。その造作もまた簡素そのものだ。しかしディテールは明らかに厳しく整理されたもので、こうしたテイストの店にありがちな、いかにもあざといローファイさは感じられない。手法は包装資材や印刷物のデザインにも徹底して踏襲されている。プロの仕事なのだ。

7/9。久しぶりに自由が丘の雑貨店をリサーチしたついでに『はらドーナッツ』自由が丘店に寄ってみた。2009年6月にオープン。

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場所はすずかけ通りと自由通りの交差点近く。以前からここにあるベージュの外装パネルに覆われたちいさな3階建てのビル全体がリニューアルされ、白くフラットで豆腐のような建物へと変身していた。『はらドーナッツ』に合わせたのだろうか。

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駅よりのビル角に本店同様のあかりが灯る。隣の区画はこの時まだ工事中。間口は本店に比べるとずいぶん広く、大きくとられたガラスの間仕切りを通して、奥のキッチンのよく片付いた様子が見える。

現時点で『はらドーナッツ』の店舗数は全国に19とのこと。本店オープンから1年あまりにして実に大変な勢いだ。ホームページの写真を拝見すると、どうやらこの質の高いつくりがきっちり全店に行き渡っている様子が伺える。きっと優れたアートディレクターがおられるに違いない。どなたの仕事なのか大いに気になるが、今のところその辺の情報は全然キャッチできず。ご存知の方、ぜひ教えて下さい。

おからドーナツの味は一言で言うと「懐かしい」。やや弾力のある素朴な食感に油の残り香。『栃木家』ほど洗練されてはいないものの、十分いける。

2009年08月10日 16:00 | trackbacks (0) | comments (0)
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