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update info, 仕事してるんです : ふつうの家01・完成写真アップ

love the lifeの作品「Ordinary House 01」のページを更新しました(Aug. 17, 2012)。worksからご覧下さい。フォトグラファーは佐藤振一さん。

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「ふつうの家 01」は神戸市垂水区中部の高台北側を造成した住宅地にある。建築面積はおよそ60平米。敷地いっぱいに立ち上がった木造2階建の外観は、左官仕上げの白い箱に片流れの屋根を乗せただけの簡潔なものだ。1Fは大部分を南側の傾斜地に面したひと続きの和室+LDKに充て、残りにその他のユーティリティと駐車場を配置している。2Fには中廊下を挟んで3世代4人の居室を振り分け、1F和室の直上にあたる南側にテラスを設けた。2Fのトイレには妻屋根を模した天井と階段室に面する小窓を開けた。この「家のなかの家」は、家族のつながりの象徴として生活動線の中心に配置されている。

室内は大部分を白いクロスで仕上げ、床面と建具まわり、2Fの天井面はそれぞれ木地を生かして仕上げている。キッチン、洗面台まわり、ユニットバスルームには既成のシステムを用いた。そられの部材やパーツは単純で機能的な形状のものだけを選び、色は白またはシルバーに限定した。意外なことに、こうした至極「ふつう」の選択は国内メーカーのカタログスペック上かなりイレギュラーであり、入念な手続きが必要とされた。

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ただ丁寧にデザインされただけの質素な住まいが、出来上がるに連れて不思議に安らかで軽やかな佇まいを得てゆく様子は、私たちにとって興味深いものだった。この家は、生活者の多くがさもあたりまえであるかのように甘受させられている商品住宅の奇矯さからも、建築家やデザイナーの志向する建築らしさからも、無縁の彼岸にあるのかもしれない。

2009年11月02日 06:00 | trackbacks (0) | comments (0)
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