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研究活動のご連絡 : 元浅草勉強会 09 のお知らせ

1/23(土)の14:00から『元浅草勉強会 09』を開きます。

ショートレクチャーのお題は『日本絵画とインテリア - 飾られた室内/描かれた室内』です。日本の生活シーンにディスプレイのための機能が本格的に取り入れられたのは室町時代中期のこと。「書院」と呼ばれる住宅様式が登場した頃の室内の飾り付けの様子は、当時の美術プロダクションであった「同胞衆」の資料『文阿弥花伝書残巻』などに見ることができます。
まもなく「書院」からは数寄屋や茶室が派生し、それとともに日本の室内装飾の原型が江戸時代にかけてかたち作られてゆきました。円山応挙の『遊虎図』や伊藤若冲の『花丸図』を備えた金刀比羅宮表書院・奥書院は、そうした時代の息吹を今に伝える代表的なインテリアのひとつです。建具や壁に描かれた連続的な絵画によって巧みに室内を制御し、構成した絵師たちは、インテリアデザイナーの遠いご先祖様と言っていいかもしれません。
さらに同時期には浮世絵が隆盛を迎えました。多色摺の浮世絵・錦絵初期の代表的絵師である鈴木春信の『座鋪八景』などの作品には庶民の暮らしとその頃の室内の設えが生き生きと記録されています。また、日本橋の風景を通りに沿って詳細に描いた『熈代勝覧』(作者不詳・山東京伝?)は、江戸時代中期の様々な店先の様子を伺い知ることのできる実に興味深い絵巻です。
今回の勉強会では、こうした資料に現代のインテリアデザインに共通する空間感覚を持った江戸時代の絵画作品の例を加えながら、日本人と室内の間柄とそのルーツを楽しく探ってみたいと思います。

お題はなんだか難しそうですが、いたってアットホームで、ちいさな勉強会です。デザインにご興味がお有りの方ならどなた様でも、どうぞお気軽にお申込み・ご来訪下さい。

そして大切なお知らせ。love the life主催の勉強会第一期は「元浅草勉強会 09」と次回「元浅草勉強会 10」で終了となります。第二期の勉強会については少し間を空けてこの初夏頃から装いも新たに開始したいと構想中。詳細が決まりましたらご報告させていただきます。
そんなわけで、当勉強会はひとまず残すところあと2回。お見逃し無く!

ティータイムにお出しするオルタナ系日本茶は「吉祥茶」(2009/神戸・放香堂)などを予定しています。


元浅草勉強会 09
ショートレクチャー担当:love the life(ヤギタカシ・勝野明美)
テーマ「日本絵画とインテリア - 飾られた室内/描かれた室内」

・日程  :2010年1月23日(土)14:00より
・場所  :love the life アトリエ(住所などはこちら
・お茶代 :一般 1000円,学生 500円
・各回定員:だいたい5名様くらい(申込先着)。
・申込方法:メールでどうぞお気軽に。
      ご参加日、お名前、ご連絡先、ご参加人数、
      一般・学生の区別をお知らせ下さい。

元浅草勉強会の概要はこちら

2010年01月12日 11:00 | trackbacks (0) | comments (0)
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