1/24。人形町『BROZER'S』で遅めのランチの後、水天宮前駅へと向かう途中で『壽堂』に初めて立ち寄った。1884年創業の和菓子店。場所は人形町通り沿い東側。甘酒横丁と水天宮前の交差点の間にちいさな店を構える。中央のエントランスを挟んで左右にあるショーウィンドウにはいつも生菓子や干菓子とともに質素ながら季節感のあるディスプレイを見ることができる。その存在はさりげないが、確かに人形町の風情を高めるものとなっている。
長く下がった暖簾を分けて入るとすぐ正面にカウンターショーケース。その向こうの板の間で数名の店員さんが働いている。棚や間仕切りはいかにも長年使い込まれた暗い飴色の木造作。八畳間程度の店先のほとんどは積み上げられた商品パッケージで埋まっており、飾り気は全く無い。温かい焙じ茶をありがたくいただいて、看板商品の黄金芋を購入。
黄金芋のサイズは大振りなおはぎ程度。左右を捩った黄色い薄紙から取り出すと、薄い皮にシナモン(ニッキ)をまぶしたややいびつな姿がなるほどさつま芋を思わせる。
一口かじるとほくほくした質感の黄色い餡が現れる。おお、これはますますさつま芋だ。にもかかわらず原材料にさつま芋は一切含まれていないと言うのが面白い。
素朴ながらインパクトのあるビジュアルに上品な風味。日持ちがする(7日間)上に値段が手頃と来たらちょっとした手みやげにもぴったりだ。もっと早くに知っておくべきだったなあ。今後はちょくちょく利用させていただこう。
壽堂/東京都中央区日本橋人形町2-1-4/03-3666-4804
9:00-21:00(祝9:30-17:30)/不定休
寿堂、黄金芋、おつかいものにたまにつかっています。非常に好きです。
>ハタセレンさん
なんと、ここにレンさんのコメントがいただけるとは。大人だなあ。私たちも見習います!