6/22。『明治軒』から食後の珈琲をいただける店へ移動した。通りを東へ向かってすぐの交差点を右折。少し南下すると左手に安藤忠雄建築研究所1988年の作『ガレリアアッカ』が現れる。『Le Premier Cafe in Galleria Akka』(ルプルミエカフェ イン ガレリアアッカ)があるのはその一角。『Le Premier Cafe』は1998年頃に開業した珈琲店。現在心斎橋界隈に2店舗を構える。こちらは2009年オープンの新店で、もうひとつは鰻谷通り沿いにある『Le Premier Cafe in BIGI 1st』(ルプルミエカフェ イン ビギファースト)。やはり安藤物件。店名の付け方といい、オーナーの建築ファンぶりが窺える。以下、写真はクリックで拡大。
建物中央の細い階段を上へ。吹き抜けに面した2Fの突き当たりにガラス張りの店構えが目に入る。店内に入ると一人掛けソファ中心の客席がゆったりとひろがっており、最奥左側に数席のカウンター。控えめで暖かみのある照明に包まれたオフホワイトの内装はシンプルな箱形。床とカウンターとテーブルには暗めに染色された木材を用いている。平日深夜営業かつ無休の安心感に加え、この落ち着いた空間を擁することは、大阪の都心にあって実に貴重だ。
珈琲店としての中身も申し分無い。この日は手前のテーブルで吹き抜けを眺めながらカフェ・ル・プルミエ(ストロングブレンド)とエグゼクティブ(冷たい珈琲)をいただいた。焙煎は萩原珈琲とのことで、鮮やかな苦味とすっきりした後味が好ましい。濃厚なチーズケーキも秀逸。
一方、『ビギファースト』はこちらに比較すると面積的に若干小振りでカウンターの占める部分が多く、黒いレザー張り家具の佇まいが相まって、よりバーに近い雰囲気となっている。珈琲の美味しさに変わりはないが、今のところ私たちは『ガレリアアッカ』のラウンジっぽさが気に入っている。雰囲気の違いがスタッフの方々にも影響しているのだろうか。『ガレリアアッカ』の方が心無しか応対に余裕があるような気もする。客席の会話のボリュームが時折やけに大きめなのは、いかにも心斎橋ならではのご愛嬌と言ったところだろう。
上の写真はカフェ手前から通りに向かって『ガレリアアッカ』の吹き抜けを見返したところ。最上階にぶら下がった赤提灯がこれまた場所柄だ。
Le Premier Cafe in Galleria Akka/大阪府中央区東心斎橋1‐16‐20 2F
06-6244-7306/12:00-2:30LO(日祝-23:30LO)/無休
Le Premier Cafe in BIGI 1st/大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-3-28 3F
06-6253-2567/11:00-3:00(金土祝前-5:00, 日祝-0:00)/無休