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日々の生活と雑記 : 虫害の東山

ここ十数年あまり懸念され続けている東山の虫害。その猛威は今年の春先頃から一層強まった。さらにはこの真夏に入って樹勢の衰えた木々が続々と息絶えており、今や被害の深刻さは素人にも目に見えて分かる。下の写真は7/25に白川北大路交差点付近から見た東山の様子(クリックで拡大)。濃い緑に混じって薄茶色に見える箇所は立ち枯れたナラ類。東山全域がこんな状況だ(さらに近景)。

この「ナラ枯れ」と呼ばれる現象は、カシノナガキクイムシ(通称カシナガ)というちいさな甲虫が木の内部に侵入し、食物となる菌を繁殖させ、通水組織を塞ぐことによって引き起こされる。とは言え、そもそもカシナガは弱った木にしか侵入しないそうだから、大元の原因はおそらく別にあると考えるべきだろう。

今年の秋は美しい紅葉を見ることができるだろうか。京都の眺めもいよいよその遠景まで大きく様変わりしつつある。

京都・環境ウォッチ
芦生演習林におけるナラ類の立ち枯れについて(京都大学)
ナラ枯れ:夏なのに紅葉? 東山襲う(毎日jp/2010.08.03)

2010年08月04日 05:00 | trackbacks (0) | comments (4)
comments

こんなんなってるんだ!
紅葉してるみたい・・・・・
キクイムシは自然にとっては分解屋って意味では
益虫でもあるから難しい話ですよね・・
この虫はもともと大きな木に好んで繁殖するんだと思ってたけど
きっといくつも要因が重なってこうなったんだね
温度が上がったから活動しやすいとか
昔みたいに木に手を加えないから大きな木になっているとか
大きな木が密集すればそりゃ弱るもんね
どのみち一度人間が手を入れた山や木は
最後まで面倒をみないとだめってことなんjかないかと思う。
本当の自然は生きるも死ぬも隣り合わせだもんね
必ず自然の速度で処理できる防御法も持ってるし

posted by: kiyo : 2010年08月04日 19:35

>kiyoさん
まさに仰る通りでして、大きな木が切らずに放置されたままなのがそもそもの原因であることはどうやら間違いなさそう。一般には「木を植えるのが善で切るのは悪」と単純に捉えられてる節があるから困ったものです。毎日jpの写真だと紅葉みたいですが、実際の見た目は明らかに「枯れ木」なんですよね。残念ながらちっとも美しくありません。。。

posted by: 勝野+ヤギ : 2010年08月05日 21:40

実家造園やってたんで
この問題には突き当たったことがありました
いい感じに育ったこならがやられて
例のフラス・・・
感染の危険があったので、結局伐採の上焼却
同い年の木だっただけに寂しい思いをした記憶があります。
後は木酢液と唐辛子といろいろな混合物で駆除・消毒
甲虫なだけに効きにくかったけど
なんとか・・・・・・
この手の虫は天敵か食料源か繁殖を何とかしないと
減らないから大変だよね
やっちゃいけないけど遺伝子で全部雄にするとか??
時間がかかるし種をいじくるからどうなのかな??
沖縄のウリミハエのようになるのかな??

posted by: kiyo : 2010年08月06日 10:47

>kiyoさん
結局のところは地場の木材をちゃんと活用して山の面倒を見ろってことですよね。きっと虫も迷惑してるんだろうなあ。。。

posted by: 勝野+ヤギ : 2010年08月08日 05:52

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