6/28。夕食は『一神堂』で。北白川『東龍』の姉妹店として2005年にオープンした自家製麺のラーメン店。川端から丸太町橋を渡って河原町通りを少しばかり南下すると、右手に赤提灯を下げた焦茶の木板張りの小屋が現れる。間口左端のビニールシートをめくって店内へ。以下、写真はクリックで拡大。
入口のすぐ右手にテーブル席がふたつほど。正面突き当たりにオープンキッチンがあり、4、5席のカウンターが張り付いている。外装の木材がそのまま内装の仕上げ。建物のところどころが鋼管の工事用足場で補強されており、カウンター席に座るとその足置も鋼管足場製で組まれているのが分かる。
上の写真が看板メニューの一神堂そば。細めのストレート麺に豚骨塩浅蜊のスープ。このスープがなんとも独創的だ。殻のままごろごろ入った浅蜊の濃厚な出汁もさることながら、生姜や香草が渾然となったその風味の鮮烈なこと。パンチ力十分で、後味は意外にさっぱり。印象としては、東南アジアを経由して再解釈されたラーメン、と言った感じだろうか。美味い。
一神堂そばとともに決まって注文するのがザーサイ。刻んだザーサイに胡瓜やネギ、焼豚などが混在する手間のかかった一皿は、もはや付け合わせとは言い難い。
水はセルフサービス。いかにも仮設的で、いまひとつ空調の効かない店内でいただく国籍不明の味が大いに気に入っている。まだ見ぬ新しい味の可能性を予感させるちいさな店。いやはや、いろんなラーメンがあったものだ。
一神堂/京都府京都市中京区大文字町234/075-256-0900
17:30-1:30(売切仕舞)/水休