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旅に出てきました, 都市とデザインと : 韓国ソウル 東大門歴史文化公園

2010/9/24。インテリアデザインコース4回生研修旅行の続き。清渓川をひたすら東へ。途中、広蔵市場を抜けたりしつつ東大門まで到着。興仁門路を少し南下したところに『東大門歴史文化公園』(トンデモンヨッサムヌァコンウォン)がある。2009年4月に着工し、現在もまだ工事中。ザハ・ハディッド・アーキテクツのデザインにより『東大門デザインプラザ』(DDP)を含む複合的な開発が行われている。一部施設はすでにオープンしているものの、当初2011年末と発表されていた完成予定は2013年まで延びているらしい。下の写真は施設全体を北側から南へ見たところ。以下、写真はクリックで拡大。

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敷地の中央を斜めに突っ切るようにしてソウル城郭の一部が遺されている。日本統治中の1926年に東大門運動場の建設に際して破壊されたものをこのプロジェクトで復元。2007年まで市民に親しまれた運動場の名残もふたつの照明塔(光源はフルカラーLEDに交換)と「東大門運動場記念館」に見ることができる。さらには工事中には朝鮮時代の訓練都監(分院)などの遺構が発掘されており、公園内のオープンスペースに移設保存されている。近世以降の歴史が複雑に折り重なり、交錯した何とも数奇な場所だ。

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北東のエントランスから施設内へ。コンクリートによる有機的な造形が高低差のある地表をダイナミックにうねる。スケボーはおそらく禁止されている様子。こちらはそのインテリアの一部。こちらは敷地東側から西を見たところ。こちらは敷地中央からやや南東方向を見たところ。植栽に多用された松が当地らしさを感じさせる。こちらはさらに南へ進んだところ。

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上の写真は敷地やや南東側から北を見返したところ。意識の中で遺跡と建物の境界が次第に曖昧になってゆく。

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上の写真は南東側の屋上から施設全体を北へ見たところ(同じくやや北側からの写真)。こちらは敷地中央のスロープから北東側を見たところ。こちらは敷石のディテール。色やテクスチャーの異なる菱形の御影石が整然と並ぶ。

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上の写真は敷地中央やや東側の屋上から南への夜景。投光器によるライティングはかなり控えめで、スロープ足下の黄味掛かった間接光がほのかに動線を示す(その他の夜景)。

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上の写真は敷地中央から見た西側市街の夜景(別アングル)。ソウル随一のきらびやかなファッションの街に対面して、『東大門デザインプラザ』は日中とは打って変わったクールで落ち着きのある空間に変貌する。

Dongdaemun Design Plaza(英語ページ)
東大門歴史文化公園(iTour Seoul)
東大門歴史文化公園(ユートラベルノート)

2011年08月15日 19:00 | trackbacks (0) | comments (0)
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