2012/4/5。朝から『マスターズクラフト パレスホテル東京』現場へ。翌々日にC工事(ほぼ)完了を控えて、クライアントへの引き渡し前の最終チェック。
床、壁、天井の内装仕上はすでに完了し、工場制作の造作物がこの日一気に設置された。そのため最終チェックとは言っても現場のカオスぶりは最高潮。まさに修羅場の様相。
こちらはフロア右手奥と正面奥に取り付けられたばかりの棚什器。それぞれ背側の上下に間接照明を備える。写真左上はフロア右手奥の可動棚什器。写真右上は下部の間接照明ボックス。タペストリー加工されたガラスのカバーをダボで受けて光源をほとんど遮ること無く拡散させている。写真左下はフロア正面奥の固定棚什器。こちらは前面を緩く傾斜させている。写真右下はその上部のディテール。
棚什器の上部壁面にはセン柾目の突板を短冊に割いて貼り付けた(上の写真)。ホワイトのオイルステインを拭き取って仕上げている。間接照明に控えめで優しい質感が加わった。
上の写真はエントランスから正面奥の壁と天井面を見上げた様子。天井には先日工場で見た14本の意匠ポールが取り付けられている。それぞれにオイスルテインでグレートーンの微妙な配色を施した。棚什器背面の三角フレームと相まって、ひとつの風景が出来上がる。下の写真はエントランス左脇から畳間の方を見たところ。
こちらの写真左上はフロア右手奥にある畳間。ディスプレイと浴衣のフィッティングに用いる変形一畳のスペース。左手にフックを兼ねた意匠ポール。正面奥の壁は幅1200mm、高さ3mほどの大きなミラー張り。元はガラス店から始まったイカハタさんの施工技術が発揮されている。写真右上はフロア左手奥の様子。織部釉陶器タイルの壁の前にレジカウンターが設置された。その前にごろんと置かれているのはこの付近に取り付けられる意匠ポール。写真左下はレジカウンター右脇の壁面見上げ。倉庫と売場の境目にあたる。セン柾目突板短冊貼の面とPB下地AEP塗装(ホワイト)の面、スチール下地メラミン焼付塗装の横格子のディテール。写真右下は先日制作段階をチェックしたショーケース。ガラスと照明器具、スエード調人工皮革張りのステージが取り付けられた完成品。
上の写真左は前々回の現場で取り付けられた壁埋込の棚什器に最終仕上げのラッカー塗料を吹き付けているところ。写真右は意匠ポールの取付が終わって概ね落ち着いたレジカウンターまわりの様子。
上は塗装工事の大詰めの様子。わずかな傷や痛み、塗り損じを見逃さず、丁寧にタッチアップを行う塗装屋さんの勇姿。
そんなこんなで、夕方までに工事はほぼ完了。上はこの日最後にフロア右手から見た店内全景。こちらはフロア左手からの見返し。一部什器の設置、追加や補修の作業を除けば、あとはクリーニングを残すのみ。
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